君だけでもかばえなかったのか
2012年 07月 23日
いままで、新聞を隅から隅まで、つまり、掲載してある活字のすべてを読み切ったことが一度もありません。
「なんだ、馬鹿らしい。新聞なんて必要な記事だけチョイスして読めばそれでいいんだよ。この忙しい時代に、わざわざ無関係な記事まで読むなんて、それこそ無意味で無駄なだけじゃないか」なんて言われそうですが、なんだか最近、そういうことが本当の贅沢のような気がしてきました。
むかし田舎のおじいさんは、陽の当たる縁側で新聞を大きく広げながら、日がな一日振り仮名付きの新聞を声を出しながら読んでいたものです。
その縁側では、世界のことが一望できる豊かな時間が静かに流れていた気がします。
自分も大人になって活字が自由に読めるようになったら、縁側いっぱいに新聞を大きく広げて、それこそ世界の出来事を片っ端から読みまくるのだと考えていました。
しかし、驚くべき情報化社会の進化によって、世界のあらゆる情報が瞬時に把握できるはずなのに、僕たちの飢餓感は一向に満たされるよう様子はありません、むしろ神経症のようなイライラ感が募るばかりです。
これって、どういうことなんでしょうか、新聞を前にしたあのおじいさんの満ち足りた時間は、もうこの世界には存在しないということなのでしょうか。
一度、時間ができれば、とにかく一日中かかっても、新聞を隅から隅まで読み尽くしたいというのが、僕の夢なのですが、しかし、現実的に考えた場合、一日中新聞を読んでいるなんてことは、それこそ非現実的で不自然な、あるいは、日常生活者にとっては許されないストイックな行為かもしれません。
そんなこんなで新聞の読めない慌ただしい生活は続いていて、読みきれない新聞は溜まるばかりです。
そこで思いついたことがあります。
折に触れ、気になった新聞記事やコラムをスクラップしておく方法です。
いまは時間がないけれども、ふっと暇な時間というものはできるものです。
油断していると、読めないまま新聞がどんどん溜まってしまう窮余の一策として考えついたのが、このスクラップでした。
時間がなくて新聞が読めないというのも、結構ストレスです。
なので、読む工夫をあれこれ考えた挙句、読みたい記事をスクラップにとっておいて、少し溜め込んでから、暇なときに一挙に読む、という方法です。
我ながら、いい方法だと思います。
読んでしまえば、だいたいは捨ててしまうのですが、中には捨てられずに取ってある「コラム」もあります。
この「君だけでもかばえなかったのか」も、そのなかの心打たれたひとつでした。
最近あつた痛ましい事件が、もう一度、僕に、このコラムを思い出させたのかもしれません。
これは、「産経新聞埼玉版」の載っていた「木漏れ日」(執筆者は、さいたま地裁所長)というコラムで、日付は一昨年の11月です。
短いので全文を引用してみますね。
「先月、小学校6年生の少女が、母親のために編んでいたマフラーを使って自ら死を選んだ。
転校してきたが、やがて仲間はずれになり、給食の時間もその少女だけが一人ぼっちだった。
30年前に担当した少年事件を思い出す。
詳しい内容は書けないが、中学校のある運動部に気が弱くて友達もいない2年生がいた。
根性を叩き直すという3年生のボスの一言で、数人の2年生が順々に棒でその子を殴りけがをさせた。
2年生たちは非行歴のない普通の中学生。
親と一緒に神妙な顔で出頭してきたものの、「ウチの子は命令に従っただけ。被害者みたいなもの」と言い出す親もいて、裁判官の説教を我慢して聞けば済むという本音が見え隠れする。
ひと呼吸置いてから、「君たちの中の一人でも『僕はこんなことはできない』と言って手を出さなかったら、彼は、他の子に殴られても、かばってくれた君のことを忘れなかったと思う」と諄々と話した。
ひとりの子がすすり泣きをはじめ、他の子もつられるように泣き出した。
同級生に殴られ続けた者の無残な気持ちを思いやったのか、上級生に屈した自分の弱さを恥じたのか。
ともかく、思春期の少年たちの涙と戸惑い気味の親を見て、駆け出しの裁判官は少しだけ救われたのである。
「いまは学級崩壊も珍しくない。昔の子供とは違うよ」とよく言われる。
しかし、本当にそうか。
冒頭の少女は亡くなる直前まで漫画を書いていた。
その題は、「やっぱい『友達』っていいな!」。
転校してきて挨拶する主人公をクラスみんなが笑顔で見守る。
そんな絵が描かれていたという。(平成22.10.29本紙「産経抄」)
君ひとりでもかばってやれなかったか、友達になってやれなかったか。
そう問いかけるのは決して無駄ではないと、いまでも思っている。」
今回の場合は、市長はじめ教育委員会、教師までつるんで、権力者の顔色を窺いながら、ひとりの子供を死に追いやり、口裏を合わせて隠蔽しようとしたのですから、まあ、なにおかいわんやですか。
やれやれ、世も末だ。
いまの憤りの衝動を抑え切れず、突然したり顔した教師のツラを殴り倒してしまうかもしれないそんな気分です。
[url=http://www5.big.or.jp/~must/analyze/logs/config/must-gucci-0mpx4750yd.html]グッチコピーバッグ[/url]
バーバリー カーディガン,バーバリー カシミア,バーバリー bu2305 http://burberry_4hcv.viroodh.com
財布 ヴィトン コピー http://louisvuitton_ogt8pu.crosscs.com
hid フォグ http://hid_15rp.filtermfgmaterials.com
hid リレーレス http://hid_3vwc.miscfiltercapitalequip.com
ヴィトン ベルト 偽物 http://www.saijyo.jp/gc4/data/chatdata/lv/saijyo-louisvuitton-qi8gd9asx.html
http://www.chuemon.com http://www.chuemon.com