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世界のあらゆる映画を偏執的に見まくる韜晦風断腸亭日乗


by sentence2307
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ドイツ・オーストリア映画名作選 ②


★絵画の都 KASSEL
(30年代)(アトランティック・フィルム)(撮影)E・M・シューマッカー
(10分・35mm・白黒)

★歌へ今宵を MEIN HERZ RUFT NACH DIR
『今宵こそは』に続いて歌手キープラが得意ののどを存分に発揮する音楽映画で、客船の中で主人公が出会う密航者の娘が、後に実生活の伴侶ともなるソプラノ歌手エッゲルトである。イタリア映画界から活躍の場を求めてきたベテランのガッローネが演出に当たった。
(34ツィネ・アリアンツ)(監督)カルミネ・ガッローネ(脚本)エルンスト・マリシュカ(撮影)フリーデル・ベーン=グルント(美術)ヴェルナー・シュリヒティング(音楽)ロベルト・シュトルツ
(出演)ヤン・キープラ、マルタ・エッゲルト、パウル・ケンプ、パウル・ヘルビガー
(87分・35mm・白黒)

★三千米滑降 MIR BRETTELN IN DEN DREITAUZENDEN
(30年代)(ドイツ国鉄映画部)(撮影)ハンス・H・テイエ(音楽)フランク・フォックス
(16分・35mm・白黒)

★白雪地獄 DIE WEISSE HOLLE VOM PIZ PALU
名匠パプストとの共同演出により、山岳映画の開拓者ファンクが名声を確立した1929年の無声作品『死の銀嶺』のサウンド版。アルプスで愛妻を失った博士が再登頂を目指す物語で、女優時代のリーフェンシュタールが主演。航空撮影は山岳映画では初めてとされる。
’35(ゾーカル・フィルム)(監督脚本)アーノルト・ファンク(撮影)ゼップ・アルガイアー、リヒャルト・アングスト、ハンス・シュネーベルガー(音楽)ジュゼッペ・ベッチェ
(出演)グスタフ・ディースル、レニ・リーフェンシュタール、エルンスト・ペーターゼン
(90分・35mm・白黒)

★ネルドリンゲンの思ひ出 NORDLINGEN ANNO 1634
(30年代)(ドイツ国鉄映画部)(音楽)マルク・ロラン(撮影)E・M・シューマッカー
(10分・35mm・白黒)

★ジプシイ男爵 ZIGEUNERBARON
原作はヨハン・シュトラウス2世のオペレッタなどで、トルコの侵略を受けた18世紀ハンガリーが舞台。後の『赤い靴』48などで知られる名優アントン・ウォルブルックが本名を名乗っていた頃の主演作。伊達男の役が多いが、ここでは野性味あふれる役柄である。
(35ウーファ)(監督)カール・ハートル(原作)マウルス・ヨーカイ、ヨハン・シュトラウス、イグナツ・シュニ(脚本)ヴィネタ・クリンガーほか(撮影)ギュンター・リッタウ(美術)ヴェルナー・シュリヒティング(音楽)アロイス・メリヒャール
(出)アドルフ・ヴォールブリュック(アントン・ウォルブルック)、ハンジ・クノテック、フリッツ・カンパース
(90分・35mm・白黒)

★第九交響楽 SCHLUSSAKKORD
大指揮者である夫の愛に恵まれぬ妻と、彼の創り出すベートーヴェンを敬愛し、一度捨てた息子会いたさにアメリカから帰ってきた女。この三角関係をめぐる流麗な語り口は、監督のアメリカ亡命後の傑作メロドラマを予感させる。「第九」演奏はベルリン国立オペラ管弦楽団。
(36ウーファ)(監督脚本)デトレフ・ジールク(ダグラス・サーク)(脚本)クルト・ホイザー(撮影)ロベルト・バーベルスケ(美術)エーリッヒ・ケッテルフート(音楽)クルト・シュレーダー
(出演)ヴィリー・ビルゲル、リル・ダゴファー、マリア・フォン・タスナディ、マリア・コッペンへーファー
(98分・35mm・白黒)

★思ひ出の曲 DAS HOFKONZERT
大臣令息と美貌の歌姫の恋心を描いたミュージカル映画。ヨーロッパ屈指のスターとなった歌手エッゲルトが、独・仏語版の両者に主演した。その後監督が1937年まで亡命しなかったのは、ヒットメーカーの損失を恐れた政権に旅券を奪われていたためとの説がある。
(36ウーファ)(監督脚本)デトレフ・ジールク(ダグラス・サーク)(原作)パウル・フェアヘーフェンほか(脚本)フランツ・ヴァルナー=バステ(撮影)フランツ・ヴァイマイル(美術)フリッツ・マウリシャット(音楽)エドムント・ニックほか
(出演)マルタ・エッゲルト、ヨハンネス・ヘースタース
(82分・35mm・白黒)

★古城と郷土 ROMANTISCHES DEUTSCHES BURGENLAND
(30年代)(デーリング)(撮影)A・ルッツ
(13分・35mm・白黒)

★早春 DAS MADCHEN IRENE
母の再婚をめぐる思春期の少女の心の動きを描いたドラマで、俳優出身のシュンツェルが演出した。英国の一流デザイナーである母親を演じるのは、『会議は踊る』の大スター、リル・ダゴファー。当時の日本人の感覚に合い、1939年のキネマ旬報でも7位に選出された。
(36ウーファ)(監督脚本)ラインホルト・シュンツェル(原作脚本)エーファ・ライトマン(撮影)ロベルト・バーベルスケ(美術)ルードヴィッヒ・ライバー、ヴァルター・ライマン(音楽)アロイス・メリヒャール
(出演)リル・ダゴファー、カール・シェーンベック、ザビーネ・ペータース
(96分・35mm・白黒)

★新しき土[ドイツ版] DIE NEUE ERDE (DIE TOCHTER DES SAMURAI)
日本を海外に紹介する当時としては画期的な試みの日独合作で、伊丹万作演出の「日英版」とファンク主導のドイツ版が現存する。渡独した16歳の原節子はベルリン市民の熱狂的な歓迎を受けたという。焼岳、浅間山の威厳を表す勇壮な山岳シーンもファンクらしい。
(37ファンク映画製作所=東和商事=J.O.スタヂオ)(監督脚本)アーノルト・ファンク、伊丹万作(撮影)リヒャルト・アングスト(美術)吉田謙吉(音楽)山田耕筰
(出演)早川雪洲、原節子、小杉勇、ルート・エヴェラー、英百合子、中村吉治、高木永二、常盤操子、市川春代
(127分・35mm・白黒・ドイツ語部分日本語字幕なし)

★誓ひの休暇 URLAUB AUF EHRENWORT
後方から戦線に復帰する兵士たちが、ベルリンで前線方面への列車に乗り換えるまでの6時間を複数のエピソードで描く。当時の日本では、小隊長が独断で兵士たちに自由行動を許すのは軍規に反するため、一般公開が許可されなかったという逸話もある。
(37ウーファ)(監督)カール・リッター(原作)キリアン・コル、ヴァルター・ブレーム(原作脚本)チャールズ・クライン(脚本)フェリックス・リュッケンドルフ(撮影)ギュンター・アンダース(美術)ヴァルター・レーリッヒ(音楽)エルネスト・エーリッヒ・ブーダー
(出演)ロルフ・メービウス、インゲボルク・テーク、フリッツ・カンパース、ベルタ・ドレウス
(87分・35mm・白黒)

★お伽の郷土 HEIMAT DES MARCHENS
(30年代)(監督)ルドルフ・シャート(撮影)エーリッヒ・メンツェル
(12分・35mm・白黒)

★こわれ瓶 DER ZERBROCHENE KRUG
恋人の家で甕を壊した自分の罪を、憎き恋敵になすりつけようとする村の裁判官。だが、主張すればするほど、自分に不利な証拠が現れて。19世紀の劇作家クライストによる傑作喜劇を忠実に映画化したもので、脚本はフリッツ・ラングの右腕テア・フォン・ハルボウ。
(37トビス・マグナ)(監督)グスタフ・ウチツキ(原作)ハインリッヒ・フォン・クライスト(脚本)テア・フォン・ハルボウ(撮影)フリッツ・アルノ・ヴァグナー(美術)ロベルト・ヘールト(音楽)ヴォルフガング・ツェラー
(出演)エミール・ヤニングス、フリードリッヒ・カイスラー、マックス・ギュルシュトルフ、パウル・ダールケ、リナ・カルステンス
(84分・35mm・白黒)

★最後の一兵まで UNTERNEHMEN MICHAEL
西部戦線で、味方の犠牲のもとに実行に移された総攻撃作戦「ミヒャエル計画」を描く。監督のカール・リッターはナチ時代に国策映画を多数演出したが、特に本作は、『祖国に告ぐ』36、『誓ひの休暇』とともに第一次大戦を背景にした3部作と呼ばれた。
(37ウーファ)(監督脚本)カール・リッター(原作)ハンス・フリッツ・フォン・ツヴェール(脚本)マティアス・ヴィーマンほか(撮影)ギュンター・アンダース(美術)ヴァルター・レーリッヒ(音楽)ヘルバート・ヴィント
(出演)ハインリッヒ・ゲオルゲ、マティアス・ヴィーマン、パウル・オットー
(81分・35mm・白黒)

★旅する人々 FAHRENDES VOLK
サーカス一座の猛獣使いの女のもとへ逃げ込んできた脱獄囚は昔の夫だった…。『外人部隊』34や『ミモザ館』35でフランス映画の一時代を築いたフェデーの珍しいドイツ映画にして、事実上の遺作。
(38トビス)(監督脚本)ジャック・フェデー(脚本)ジャック・ヴィオ(撮影)フリッツ・コッホ、ヨゼフ・イリッヒ(音楽)ヴォルフガング・ツェラー
(出演)ハンス・アルバース、フランソワーズ・ロゼー、カミッラ・ホルン、ヘルバート・ヒュープナー、ハンネス・シュテルツァー
(106分・35mm・白黒)

★美しき独逸 DEUTSCHLAND KREUZ UND QUER
(35ウーファ)(監督)ウルリッヒ・カイザー(脚本)ヴィル・フィッシャー(撮影)エーリッヒ・メンツェル(音楽)ハンス・オットー・ボルグマン
(17分・35mm・白黒)

★民族の祭典 オリンピア 第1部 FEST DER VOLKER-OLYMPIA FILM TEIL I
1936年のオリンピック・ベルリン大会を記録し、世界に衝撃を与えた2部作の第1部。古代オリンピックを称揚した後、聖火リレー、開会式、陸上競技を紹介する構成で、ナチ政権に抜擢されたリーフェンシュタールが大胆なアングルを駆使して肉体美へのこだわりを誇る。
(38オリンピア・フィルム)(総指揮)レニ・リーフェンシュタール(撮影)ハンス・エルトル、ヴァルター・フレンツ、グッツィ・ランチュナーほか(音楽)ヘルベルト・ヴィント、ヴァルター・グロノスタイ
(85分・35mm・白黒)

★美の祭典 オリンピア 第2部 FEST DER SCHONHEIT-OLYMPIA FILM TEIL II
『民族の祭典』に続く第2部。選手村の表情に始まり、体操・ヨット・フェンシング・ボクシング・近代五種・ホッケー・ポロ・サッカー・馬術・自転車・ボート・十種競技・飛び込み・水泳、そして閉会式の模様を収めた。
(38オリンピア・フィルム)(総指揮)レニ・リーフェンシュタール(撮影)ハンス・エルトル、ヴァルター・フレンツ、グッツィ・ランチュナーほか(音楽)ヘルベルト・ヴィント、ヴァルター・グロノスタイ
(81分・35mm・白黒)

■短篇映画小特集

ウーファ社文化映画[1]
巨大な映画コンツェルンだったウーファ社の多彩な作品の中で、世界的に見てもとりわけ先駆的な仕事として挙げられるのが文化映画(クルトゥーアフィルム)の系譜である。プロデューサーのニコラス・カウフマンの指導のもと高度な学術映画を量産したが、それらは世界各国に輸出されて日本の科学映画のパイオニアたちにも強い影響を与えた。本プログラムでは、東和商事が配給した文化映画のうち、1936年までにドイツ公開された作品を上映する。(計113分)
★紙の出來るまでFROM TREE TO PAPER (VOM BAUM ZUM PAPIER)
(28)(監修)ニコラス・カウフマン
(8分・35mm・白黒)
★蜂の王國THE HORNET STATE (IM HORNISSENSTAAT)
(28)(監修)ウルリッヒ・シュルツ(監督)ヴォルフラム・ユングハンス(撮影)パウル・クリーン、ベルンハルト・ユッペ
(8分・35mm・白黒)
★炎と氷の島THE ISLE OF FIRE AND ICE (DAS INSELLAND AUS FEUER UND EIS)
(29)(撮影)ヴォルフガング・エッティング
(8分・35mm・白黒・無声・24fps)
★植物の神秘GEHEIMNISSE IM PFLANZENLEBEN
(31)(脚本)ヴィルヘルム・プラーガー(撮影)ヴォルフラム・ユングハンス(音楽)コンラート・ベルンハルト
(9分・35mm・白黒)
★生存闘争NATUR ALS SCHUTZERIN IM KAMPF UMS DASEIN
(32)(監督)ウルリッヒ・シュルツ、ヴォルフラム・ユングハンス(脚本)ニコラス・カウフマン(撮影)パウル・クリーン(音楽)ハーバート・ヴィント
(12分・35mm・白黒)
★緑の放浪者GRUNE VAGABUNDEN
(33)(監督)ヴォルフラム・ユングハンス(脚本)ウルリッヒ・シュルツ(撮影)パウル・クリーン(音楽)ハーバート・ヴィント
(14分・35mm・白黒)
★鋼鉄交響樂METALL DES HIMMELS
(35)(監督)ヴァルター・ルットマン(原作)ハンス・グロース(脚本)パウル・エンゲルマン(撮影)ゲルハルト・ミュラー(音楽)ヴァルター・グロノスタイ
(12分・35mm・白黒)
★航空郵便BRIEFE FLIEGEN UBER DEN OZEAN
(35)(監督)フリッツ・カラブ(撮影)ゲルハルト・ミュラー(音楽)ヴァルター・ヴィニッヒ
(15分・35mm・白黒)
★みんな泳げ! HINEIN!
(36)(監督)ゲスタ・ノルトハウス(撮影)クルト・シュタンケ(音楽)ハンス・エーベルト
(12分・35mm・白黒)
★夜の猛禽VOM UHU UND ANDEREN GESICHTERN DER NACHT
(36)(監督)ウルリッヒ・シュルツ、ヴォルフラム・ユングハンス(撮影)ヴァルター・ズーフナー(音楽)ハンス・エーベルト
(15分・35mm・白黒)

ウーファ社文化映画[2]
1937年以降に公開された文化映画を紹介する。
(計105分)
★生命の神秘MYSTERIUM DES LEBENS
(37)(監督)ウルリッヒ・シュルツ、ヘルタ・ユーリッヒ(音楽)エルンスト・エーリッヒ・ブーダー
(14分・35mm・白黒)
★レントゲン線RONTGEN-STRAHLEN
(37)(監督脚本)マルティン・リクリ(構成)ニコラス・カウフマン
(18分・35mm・白黒)
★植物の感覚生活DAS SINNESLEBEN DER PFLANZEN
(37)(監督)ウルリッヒ・シュルツ、ヴォルフラム・ユングハンス(撮影)ヴァルター・ズーフナー(音楽)アルバート・ルイグ
(14分・35mm・白黒)
★低温KALT..., KALTER..., AM KALTESTEN!
(37)(監督脚本)マルティン・リクリ(撮影)クルト・シュタンケ
(12分・35mm・白黒)
★とんぼLIBELLEN
(38)(監督)ヴォルフラム・ユングハンス(撮影)ヴァルター・ズーフナー、カール・ヒルビバー(音楽)クレメンス・シュマルシュティッヒ
(12分・35mm・白黒)
★北海の渡り鳥STAMMGASTE AN DER NORDSEE
(38)(監督)ウルリッヒ・シュルツ(撮影)ヴァルター・ズーフナー、オイゲン・シューマッヒャー(音楽)ルドルフ・ぺラック
(16分・35mm・白黒)
★蜜蜂の集團生活DER BIENENSTAAT
(38)(構成)ウルリッヒ・シュルツ(撮影)ヴォルフラム・ユングハンス、カール・ヒルビバー、ヴァルター・ズーフナー(音楽)ハンス・エーベルト
(19分・35mm・白黒)
Commented by テレホンセックスしたい人大集合 at 2011-02-25 01:45 x
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Commented by compra on at 2013-11-14 07:40 x
mbt m walk ドイツ・オーストリア映画名作選 ② : 映画収集狂
by sentence2307 | 2006-01-14 18:25 | ドイツ映画 | Comments(2)