世界のあらゆる映画を偏執的に見まくる韜晦風断腸亭日乗


by sentence2307
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2005年 05月 08日 ( 1 )

この連休、まとまった休暇がとれたことはとれたのですが、幸か不幸か都合よく連続していたので、かえってそれが災いして、なんだかんだで自分の時間がほとんど持てなかった連休でした。

しかし、悪友との付き合いなど浮世の義理を欠くわけにもいかず、社会人たるもの、まあ致し方ないところかななどと半分は諦めています。

こんなとき、学生の頃なら、ひとりの自由な時間をフルに使って映画館を何軒もはしごして映画浸けの日々をおくれたのに、なんてちらっと恨みがましく考えたりもするのですが、なにせ勤めのある今の身ではちょっとむずかしい話かもしれませんよね。

こんなふうに、いつまでも過ぎ去った昔のことを懐かしんだり勝手に飾り立ててしまったりという性癖こそ、もういい加減に改めなければいけないかなと思っています。

本当のところをいえば、あの当時、映画なんか数ある時間つぶしの内のひとつにすぎなかっただけで、とりたてて映画を真剣に見ていたわけではありません。

むしろいまの方がずっと楽しんで映画というものを見ているし、充実した時間を持てているような気もします。

そうなんですよね、きっと。

結局は、いつでも、なにか大切なものが欠けた不完全な状態で、見切り発車的になにかを始めなければならないなら、いまこの時に自分に与えられた時間を全力を傾けてフルに活用し、充実した時を過ごせるように心掛けることが、なによりも大切なことなのだろうなと考えるようになりました。

この連休中、映画というものをまったく見なかったわけではないので、書きやすいものから、また少しずつ書いていきたいなと思っているのですが、「書き出し」とか「まとめ」に入る筋道を、それなりにこれでも結構考えながら書く方なので、ある程度の熟成の時間を要してしまい、すんなりとは書けないという面倒くさい部分もあったりして書き始めるまで若干時間がかかってしまいます。

このブログを始めた切っ掛けというのが、日記を書くように(続いたためしがないので)結構ストックのある積りの映画のことを少しずつ書き足していけたらいいかなと思っていたことでもあるので、たまには日常的な雑事を日記ふうに書いてみるのも面白いかなと思いました。

昼食の話です。

だいたい、いつも食事するところは決めていたのですが、たまたま友人に誘われて安さで評判の食堂に連れて行ってもらいました。

その日は、チンジャオロースを頼みました。

細切りのたけのことピーマンと、同じく細切りにした牛肉とがとろみでまぶしてあるという中華の定番料理です。

安価という評判だけあって出てきた料理の量は、感心するくらいたっぷりで文句の付けようがありません。

しかし、「感心するくらいの量」に該当する物というのが、「たけのこ」でした。ホント山盛りです。

まあ、それはいいでしょう、そういうことも世の中にはあるかもしれません。

しかし、こういう状況下でセッティングされている添え物に驚きました。

これまた山盛りの「きんぴら牛蒡」でした。

むこう1年間で摂取すべき食物繊維の量を、一挙にその昼休みでとってしまえそうな量なのです。

噛んで噛んで、また噛んで、その日の昼休みすべてを、「たけのこ」と「きんぴら」を噛むことに費やして、噛みまくった結果アゴがつりました。

その夜から朝にかけて食物繊維の過剰摂取がもたらした「効果」によって大変な目にあった僕は、メニューをコーディネイトする驚くべきセンスのなさという意味において二度とそこへは行くまいとひそかに決意していたのですが、きっとその消極さが、逆にタブーを呼び寄せる結果を招いてしまったらしく、再びまた、同じ友人とその食堂へ行くハメになりました。

安価のための大変な混雑を、きっといつのまにか美味しいための混雑と、愚かにも取り違えて錯覚してしまったのかもしれません。

人の食べているものでナニが美味しそうに見えるかといえば、ラーメン以外にはないような気持ちにさせるものが、「あれ」にはありますね。

あれこそ「魔がさした」というものだったと思うのですが、僕もつい、ラーメンを注文してしまいました。

そこは、青年が一人だけで捌いているという忙しいコーナーです。

余裕のある最初のうちは、客の注文を聞いていました。

「醤油ですか、味噌ですか、塩ですか」と、ざっとこんな具合です。

しかし物凄い混雑です。

端で見ていて徐々にパニクっていくのが手に取るように分かりました。

しまいには、彼は注文をとることなく、なにかの業罰みたいに黙々と醤油ラーメンを作っていました。

それが僕の希望したものかどうかはともかく、ついに醤油ラーメンが出来上がり目の前に置かれました。

そして、食べました。

驚いたことに、このラーメンには、ダシというものがありません。

ただのお湯に、それなりの色がついているという、ただそれだけの、名ばかりの悲惨なものでした。

とっさに考えました「いちいち客から希望を聞いていたあれは、いったい何だったんだ」と。

幸いにして僕の場合には「それ」がなかったにしろ、あえて自分の好みを問いただされ、そしてこの色をつけただけの「お湯」を飲ませられたとしたら、わざわざ「自分の好み」を言わせられたことにキレたかもしれないなと思いながら、無味乾燥なそのラーメンを食べ切ることができませんでした。

多くの客は、自分がただ弄ばれただけのような遣り切れない気持ちでいたかもしれません。

「だったら聞くなよ!」とか。

なんかヒロシの自虐ネタになりそうな話でしょ。
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by sentence2307 | 2005-05-08 00:31 | 映画 | Comments(0)