世界のあらゆる映画を偏執的に見まくる韜晦風断腸亭日乗


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2005年 05月 15日 ( 3 )


別にギンギンの巨人ファンてなわけでもないし、これじゃなきゃ嫌だなんていうコダワリとか義理とか、そういうものがあるわけでもないのですが、洗剤片手のコワモテの新聞勧誘員サンなんかに「読売新聞」の購読をなぜ変えないのかという理由を聞かれたりすると、昔からこう答えることにしています。

「だってさ、あそこの人生相談って、チョー面白いんだヨー」

半分は本気です。

本人にとっては、物凄く深刻なことでも、第三者にはそうでもないことが結構あるものですし、「なんでそんなことで悩むわけ」みたいな。

そうでなくとも他人の不幸は、どことなく人を爽やかで快活な気分にしてくれるものですよね。

朝にはそういう気持ちになることはとても大切で貴重なことですし、ズバリ、それが人生相談を読むという効用です。

たとえば、同じ家の嫁と姑が、それぞれ投書したんじゃないかと思うくらい、立場は違うものの、まったく同じシチュエーションの相談もあったりして(くたばりぞこないのクソババア対ぐうたらの性悪バカ嫁の悪口雑言の応酬です)、答える側も相当意志強固な一貫性を持っていないと、振り回された挙句にどっちつかずの矛盾した答えを発してしまいかねず、ついに馬脚を現すなんて事態を招いてしまうかもしれない、相談者を試すような、かなりヤバイ相談もあったりします。

それは、きっとエエカッコシイが、奇を衒った逆説を駆使して模範解答を出そうとすることのリスクとでも言うべきものかもしれません。

しかし、それはどうあれ、模範解答なんてものを読ませられる不愉快に比べたら、珍妙な悩み事に悶え苦しんでいる質問者の方にたまらない愛苦しさを感じてしまい、ついつい微笑で読み耽ってしまうなんてことがしばしばあります。

「おいおい、お前ねえ、『世界の中心で、愛をさけぶ』から、どんどん遠去かってんじゃねえの? なんなんだよ、人生相談てよ。わけ分かんねえよ!」

「いえいえ、これでかなり近づいてきているので、安心してください。もう少しの辛抱です。」

しかし、どことなく余裕でユーモアを感じさせる相談なら、まだしも救いはあるのでしょうが、なかには本当にシビアなものがあったりします。

たとえば、「結婚したけれど、昔の恋人がどうしても忘れることができない。夫(あるいは妻)の顔を見るのも嫌だ」という相談です。(ほらね、行き着いたでしょう!?)

物凄い悲恋を描いているこのラブ・ストーリー「世界の中心で、愛をさけぶ」が、たとえば「愛と死をみつめて」なんかと、決定的に違うところは、きっとこの「後ろ向き」の部分だろうと思います。

実らずに終わった恋、死んでしまった恋人、取り返すべくもない過去、もうどうしようもないものなのに、そうと分かっていても振り返らずにはいられない心理とは、いったいどういうものなのかと言えば、それは、現実と真っすぐに向かい合えない弱さ、現在の自分のすべてに確信が持てないということの逃げの姿勢のような気がします。

死者の声に聞き入って安らぐことの裏側には、同時代を生きている者たち・人間たちに対して、優しさを伝えることがどうしてもできない魂の不具を感じずにはいられません。

いまを生きている者たちにこそ、もう少し優しくしてあげられる勇気が持てたら、あるいは、もっと違ったラブ・ストーリーが書けるのかもしれませんよね。
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by sentence2307 | 2005-05-15 23:45 | 映画 | Comments(1)
【駅前旅館】
東京・上野の老舗旅館を舞台に、駅前の浄化運動に乗り出す番頭(森繁久弥)、ライバル旅館の番頭(伴淳三郎)、料理屋の女主人(淡島千景)といった芸達者たちが繰り広げるにぎやかな風俗コメディ。この作品は、東宝の稼ぎ頭の一つとなった「駅前」シリーズの記念すべき第1作。
(58東京映画)(監督)豊田四郎(原作)井伏鱒二(脚本)八住利雄(撮影)安本淳(美術)松山崇(音楽)団伊玖磨
(出演)森繁久彌、フランキー堺、伴淳三郎、淡島千景、草笛光子、淡路惠子、藤木悠、多々良純、左卜全、森川信、山茶花究、三井美奈、浪花千栄子
(109分・35mm・カラー)

【花のれん】
昭和初期の大阪。呉服屋をたたんで寄席の経営に乗り出した女(淡島千景)は、惚れた男(佐分利信)への気持ちを必死に打ち消しながら、仕事一筋に生きて成功する。直木賞を受賞した山崎豊子の小説の映画化で、全篇にわたり淡島の堂々たる演技を味わうことができる。
(59宝塚映画)(監督)豊田四郎(原作)山崎豊子(脚本)八住利雄(撮影)安本淳(美術)伊藤熹朔(音楽)芥川也寸志
(出演)淡島千景、森繁久彌、石浜朗、花菱アチャコ、乙羽信子、佐分利信、浪花千栄子、飯田蝶子、司葉子、万代峯子、田村楽太、山茶花究、頭師孝雄、環三千世
(129分・35mm・白黒)

【男性飼育法】
円満かと見えた3組の夫婦に、土地や料理屋経営をめぐって突然湧き起こった大騒動。それを収めようとする3人の妻は、ギリシャ古典劇にヒントを得て、セックス拒否作戦で夫たちをやりこめる。演劇の先生に美術の伊藤熹朔(俳優千田是也の兄)が扮しているのも珍しい。
(59東京映画)(監督)豊田四郎(原作)三宅艶子(脚本)八住利雄(撮影)安本淳(美術)伊藤熹朔(音楽)芥川也寸志
(出演)森繁久彌、淡島千景、花菱アチャコ、淡路恵子、小林桂樹、水谷良重、八波むと志、由利徹、南利明、都家かつ江、菅井きん、横山道代、荒木道子、三宅艶子、石山文恵、伊藤熹朔、市原悦子、細川俊夫
(103分・35mm・カラー)

【暗夜行路】
自らの不義の出生を知り、妻(山本)の過ちにも悩む青年・謙作(池部)が、妻を捨て去り、心にわだかまりを抱えながら旅に出る。志賀直哉の名作の映画化だが、原作に忠実なだけに、かえって志賀が心を砕いた人間の内面描写を映像にすることの難しさも現れている。
(59東京映画)(監督)豊田四郎(原作)志賀直哉(脚本)八住利雄(撮影)安本淳(美術)伊藤熹朔(音楽)芥川也寸志
(出演)池部良、淡島千景、仲代達矢、山本富士子、千秋実、杉村春子、中村伸郎、北村和夫、仲谷昇、汐見洋、三津田健、賀原夏子、長岡輝子、荒木道子、南美江、市原悦子、岸田今日子、小池朝雄、天津敏
(140分・35mm・白黒)

【珍品堂主人】
「珍品堂」と呼ばれた骨董の鑑定人(森繁久弥)のもとにやってくるがめつい人間たち。井伏鱒二の原作は、転業を重ねて骨董屋になった男の生き方を追っているが、映画の方は、実業家(柳永二郎)ややり手の経営者(淡島千景)など、欲深い連中との駆け引きに焦点を当てている。
(60東京映画)(監督)豊田四郎(原作)井伏鱒二(脚本)八住利雄(撮影)玉井正夫(美術)伊藤熹朔(音楽)佐藤勝
(出演)森繁久彌、淡島千景、淡路恵子、小林千登勢、峯京子、乙羽信子、髙島忠夫、東野英治郎、山茶花究、有島一郎、柳永二郎、千石規子、都家かつ江、横山道代、市原悦子、林寛、古今亭今輔
(120分・35mm・カラー)

【濹東綺譚】
玉の井の私娼街で、虚無的な空気をまとった教師・種田(芥川)と、娼婦・お雪(山本)が出会う。二人は仲を深めながら新しい所帯を夢見るが、その恋路は病とともにはかなく終わる。荷風没後1周年を記念した文芸大作で、五社協定の例外として大映の山本富士子が起用された。
(60東京映画)(監督)豊田四郎(原作)永井荷風(脚本)八住利雄(撮影)玉井正夫(美術)伊藤熹朔(音楽)団伊玖磨
(出演)山本富士子、芥川比呂志、新珠三千代、乙羽信子、淡路惠子、東野英治郎、中村伸郎、宮口精二、織田政雄、中村芝鶴、岸田今日子、日髙澄子、髙友子、長岡輝子、賀原夏子、原知佐子
(120分・35mm・白黒)

【東京夜話】
資産家の父(芥川比呂志)を持つ身分と、欺瞞に満ちた大人たちへの反感との間で悩む学生(山崎努)の前に立ちはだかるのは、父の愛人であるバーのマダム(淡島千景)であった。この作品を見た黒澤明が、後に「天国と地獄」の主演に山崎努の起用を決めたとも言われている東京映画100本記念作品。
(61東京映画)(監督)豊田四郎(原作)富田常雄(脚本)八住利雄(撮影)玉井正夫(美術)伊藤熹朔(音楽)芥川也寸志
(出演) 芥川比呂志、山崎努、淡島千景、乙羽信子、団令子、岸田今日子、森繁久彌、有島一郎、フランキー堺、富田恵子、丹波哲郎、中村伸郎、名古屋章、馬渕晴子、原知佐子
(108分・35mm・白黒)

【明日ある限り】
戦争の時代を背景に、先天性の白内障患者として生まれた娘の成長を見守る両親(香川京子・佐野周二)と兄姉の17年間を繊細に綴った壺井栄文学の翻案。「若大将」シリーズで人気を獲得しはじめた星由里子が、成長した盲目の娘を好演している。
(62東京映画)(監督)豊田四郎(原作)壺井栄(脚本)八住利雄(撮影)岡崎宏三(美術)中古智(音楽)林光
(出演)佐野周二、香川京子、山崎努、池内淳子、星由里子、杉村春子、浪花千栄子、千秋実、乙羽信子、清水喜代子、稲垣隆、水野久美、北村和夫、伊藤幸子、荒木道子、南美江、加藤治子、一竜斎貞鳳
(113分・35mm・白黒)

【如何なる星の下に】
おでん屋のぐうたら亭主(加東)のもとに生まれた三姉妹の幸薄い行く末を、ブラックな喜劇性も加味して描く。八住は原作の背景となった昭和初期の浅草を戦後の築地・佃に置き換え、都市開発で埋め立てられた築地川の最後の姿などは東京の貴重な映像資料にもなっている。
(62東京映画)(監督)豊田四郎(原作)髙見順(脚本)八住利雄(撮影)岡崎宏三(美術)伊藤熹朔(音楽)平岡精二
(出演)山本富士子、池部良、森繁久弥、加東大介、池内淳子、三益愛子、淡路恵子、大空真弓、乙羽信子、植木等、西村晃、山茶花究、北あけみ
(117分・35mm・カラー)

【憂愁平野】
それぞれ未知の異性に惹かれてしまった夫婦を通じて、「家庭」という場の危うさを描いた井上靖の新聞小説の映画化。フリーランス宣言をして本作に出演した山本富士子が大映社長・永田雅一の怒りを買い、これを最後に映画界引退に追い込まれたいわくつきの作品である。
(63東京映画)(監督)豊田四郎(原作)井上靖(脚本)八住利雄(撮影)岡崎宏三(美術)伊藤熹朔(音楽)団伊玖磨
(出演)森繁久彌、山本富士子、新珠三千代、浪花千栄子、仲代達矢、長門裕之、大空真弓、乙羽信子、久里千春、若宮忠三郎、桜井浩子、中谷一郎
(114分・35mm・カラー)

【台所太平記】
原作は、谷崎潤一郎が、自分の家で働いてきた歴代のメイドたちを素描したエッセイ的な小説。作家夫婦に森繁=淡島の黄金コンビを迎え、東宝が誇るスター女優を入れ代わり立ち代わり配した豪華な軽喜劇。変人の家政婦を演じた淡路恵子の怪演も見逃せない。
(63東京映画)(監督)豊田四郎(原作)谷崎潤一郎(脚本)八住利雄(撮影)岡崎宏三(美術)伊藤熹朔(音楽)団伊玖磨
(出演)森繁久弥、淡島千景、団令子、乙羽信子、淡路恵子、フランキー堺、三木のり平、池内淳子、中尾ミエ、大空真弓、水谷良重、京塚昌子、森光子、山茶花究、西村晃、松村達雄、小沢昭一、飯田蝶子
(110分・35mm・カラー)

【新・夫婦善哉】
傑作「夫婦善哉」から8年、その後日談ともいえる本作でも森繁久弥と淡島千景は息の合った演技を見せ、とりわけ中年にさしかかった森繁のダメ男ぶりが加速する。前作で三浦光雄の生み出した白黒撮影の美は、岡崎宏三に受け継がれた。
(63東京映画)(監督)豊田四郎(原作)織田作之助、上司小剣(脚本)八住利雄(撮影)岡崎宏三(美術)伊藤熹朔(音楽)団伊玖磨
(出演)森繁久彌、淡島千景、淡路恵子、浪花千栄子、小池朝雄、山茶花究、三木のり平、八千草薫、中川ゆき、田中春男、藤田まこと、八代万智子、辻伊万里、安達國晴、若宮忠三郎、松村達雄
(118分・35mm・白黒)

【喜劇 陽気な未亡人】
突然亡くなった夫(フランキー)が、残された妻・圭子(新珠)が周囲の未亡人たちに励まされ、元気を取り戻すのを見て安心して成仏してゆく。フランキー堺は夫の幽霊役の他、妻の新しい恋人、指圧の先生など少なくとも6役はこなしている。
(64東京映画)(監督)豊田四郎(脚本)八住利雄(撮影)岡崎宏三(美術)伊藤熹朔(音楽)団伊玖磨
(出演)フランキー堺、新珠三千代、望月優子、岸田今日子、水谷良重、中尾ミエ、坂本九、淡島千景、乙羽信子、池内淳子
(98分・35mm・カラー)

【甘い汗】
暑苦しい家にひしめく大家族を一人で養ってきたが、間もなく中年にさしかかる水商売の女・梅子(京マチ子)。酔っ払いの母に反発した娘(桑野みゆき)は堪えられず家出を試みるが…。生命力あふれるキャラクター像を生み出す豊田演出の精髄が発揮されている。
(64東京映画)(監督)豊田四郎(原作脚本)水木洋子(撮影)岡崎宏三(美術)水谷浩(音楽)林光
(出演)京マチ子、佐田啓二、池内淳子、桑野みゆき、小沢栄太郎、山茶花究、名古屋章、小沢昭一、市原悦子、木村俊恵、桜井浩子、川口敦子、千石規子、沢村貞子、春風亭柳朝、若宮忠三郎
(119分・35mm・白黒)

【波影】
娼家でただひたすら人に尽くし、愛を与え続けて死んだ娼婦・雛千代(若尾)。その家の娘(大空)は、遺骨を彼女の生まれた寒村へ送り届けようとする。日本海的情念の渦巻く水上勉世界の映画化で、岡崎宏三が自らの白黒撮影の代表作として挙げた一本。
(65東京映画)(監督)豊田四郎(原作)水上勉(脚本)八住利雄(撮影)岡崎宏三(美術)伊藤熹朔(音楽)芥川也寸志
(出演)若尾文子、中村賀津雄、大空真弓、乙羽信子、浪花千栄子、沢村貞子、春川ますみ、山茶花究、三島雅夫、太刀川寛、田武謙三、柳家小せん、深見泰三、大辻伺郎、ロミ山田、木村俊恵
(107分・35mm・白黒)

【四谷怪談】
豊田の最初で最後の時代劇。亭主に殺されてこの世に未練を残すお岩(岡田)よりも、むしろ貧困から抜け出そうとする伊右衛門(仲代)の人間像に重点を置いた本作の解釈は、木下恵介作品・中川信夫作品などこれまでのどの「四谷怪談」とも異なっている。
(65東京映画)(監督)豊田四郎(原作)鶴屋南北(脚本)八住利雄(撮影)村井博(美術)水谷浩(音楽)武満徹
(出演)仲代達矢、岡田茉莉子、中村勘三郎、池内淳子、大空真弓、淡路恵子、小沢栄太郎、三島雅夫、平幹二朗、東野英治郎、永田靖、滝田裕介、中野伸逸、矢野宣、三戸部スエ、秋好光果
(117分・35mm・カラー)

【大工太平記】
豪放磊落で知られた名棟梁・平田雅哉の聞き語り「大工一代」を原作に、森繁久彌が大工一筋に生きた男の半生を演じた年代記。妻に死なれ、息子を戦争に取られてもなお数寄屋造に人生を賭ける職人気質が描かれる。中村玉緒がやもめとなった棟梁の後妻を演じる。
(65東京映画)(監督)豊田四郎(原作)平田雅哉、内田克巳(脚本)八住利雄(撮影)村井博(美術)伊藤熹朔(音楽)山本直純
(出演) 森繁久彌、藤田まこと、頭師佳孝、乙羽信子、中村玉緒、池内淳子、ハナ肇、山茶花究、淡路恵子、石山健二郎、三木のり平、太宰久雄、田崎潤、曽我廼家一二三、萬代峰子、松本染升
(101分・35mm・カラー)

【千曲川絶唱】
白血病と診断されて絶望に沈むトラック運転手(北大路)が、看護婦(星)の懸命の励ましで道路の改修に生きがいを見つける青春ドラマ。途中、トラックが看護婦の乗った列車を追いかけ、併走する場面は緊迫感にあふれた名シーンである。
(67東京映画)(監督)豊田四郎(脚本)松山善三(撮影)岡崎宏三(美術)狩野健(音楽)佐藤勝
(出演)北大路欣也、星由里子、平幹二朗、いしだあゆみ、田中邦衛、宮口精二、浜田寅彦、中村たつ、福田豊土、三島雅夫、都家かつ江、関口銀三、山本清、岩倉髙子、上田忠好、若宮忠三郎
(102分・35mm・白黒)

【喜劇 駅前百年】
豊田が第1作以来ほぼ10年ぶりに「駅前」に戻ってきたシリーズ第21作。再び上野駅前の旅館が舞台となったが、本作では再開発の波に揺れる設定に世相が反映されている。「明治百年」という時事性を取り入れながらも、シリーズを支えた森繁・伴淳・フランキーの堅陣は揺るがない。
(67東京映画)(監督)豊田四郎(脚本)八住利雄、広沢栄(撮影)岡崎宏三(美術)小島基司(音楽)山本直純
(出演)森繁久彌、淡島千景、伴淳三郎、乙羽信子、松山英太郎、フランキー堺、名古屋章、池内淳子、大空真弓、山茶花究、三木のり平、森光子、赤木春恵、堺正章、三波伸介、戸塚睦夫、伊東四朗、左卜全
(102分・35mm・カラー)

【喜劇 駅前開運】
「駅前」シリーズ第22作の舞台は東京・赤羽駅前商店街。東口・西口に分かれて店を開く次郎(フランキー堺)と孫作(伴淳三郎)は、互いにしのぎを削り、時には万引き犯の不穏な品をつかまされながらも商店街の発展に尽くす。てんぷくトリオは3人組の警官に扮する。
(68東京映画)(監督)豊田四郎(脚本)広沢栄(撮影)村井博(美術)小島基司(音楽)別宮貞雄
(出演)森繁久彌、伴淳三郎、沢村貞子、頭師佳孝、フランキー堺、森光子、池内淳子、野川由美子、大空真弓、藤田まこと、佐藤友美、藤村有弘、山茶花究、中村是好、黒柳徹子、三波伸介、戸塚睦夫、伊東四朗
(95分・35mm・カラー)

【地獄変】
貴族が豪奢な暮らしに淫する一方、貧窮の民であふれかえる平安の都。時の権力者である堀川の大殿(中村錦之助)と、あえて醜い世を描く宮仕えの絵師・良秀(仲代達矢)が壮絶な意地の張り合いに及ぶ芥川龍之介作品の映画化。作曲した芥川也寸志は、龍之介の子息である。
(69東宝)(監督)豊田四郎(原作)芥川龍之介(脚本)八住利雄(撮影)山田一夫(美術)村木忍(音楽)芥川也寸志
(出演)中村錦之助、仲代達矢、内藤洋子、大出俊、下川辰平、内田喜郎、中村吉十郎、鈴木治夫、天本英世、大久保正信、音羽久米子、猪俣光世、沢村いき雄、今福正雄
(95分・35mm・カラー)
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by sentence2307 | 2005-05-15 21:43 | 映画 | Comments(122)
今年、生誕百年を迎えるという日本映画の監督のなかから、東京国立近代美術館フィルムセンターでは、斎藤寅二郎、中川信夫、野村浩将、成瀬巳喜男、豊田四郎、稲垣浩の6人を選び、その名匠の作品群を年間を通して連続上映しています。

前回の稲垣浩監督につづいて「生誕百年記念」の上映は、いよいよ名匠・豊田四郎監督の特集です。

永井荷風、志賀直哉、川端康成から坂口安吾、谷崎潤一郎、井伏鱒二に至る数々の著名な文芸作品の映画化に取り組み、珠玉の名作を遺した豊田四郎ですが、個人的な感じからすれば、違和感なく流れるような印象で見ることができたのは、井伏鱒二作品のような気がしています。

そういえば、豊田監督の最高傑作といわれている「夫婦善哉」の原作者・織田作之助の飄々としたあの感じも、どこか井伏鱒二と共通するものがあるような感じがしませんか。

豊田四郎が最も力量を発揮できたのが、こうしたタイプの作品だったような気がしてなりません。


【若い人】
1929年に一旦デビューしながら、その後松竹の撮影所で修業を積んだ豊田四郎が31歳で発表した清新な出世作。父親を知らぬ女子学生(市川春代)をめぐって理知的な男女の教師(大日方伝と夏川静江)が対立し、やがて親密さを育んでゆく。この原作はその後も3度リメイクされた。
(37東京発声映画製作所)(監督)豊田四郎(原作)石坂洋次郎(脚本)八田尚之(撮影)小倉金弥(美術)河野鷹思(音楽)久保田公平
(出演)大日方傳、市川春代、夏川靜江、英百合子、山口勇、伊藤智子、林千歳、押本映二、鹿島俊策、松林清三郎、春日章、松田宏一、吉川英蘭
(81分・35mm・白黒)

【泣蟲小僧】
母親(栗島すみ子)から相手にされなくなって親戚の家をたらい回しにされ、安住の場所を持たぬ「泣虫小僧」の悲哀を淡々と綴った小品。大人たちにもそれぞれの事情があり、そうした描写の丁寧な積み重ねが演出家としての豊田の成長を物語る。
(38東京発声映画製作所)(監督)豊田四郎(原作)林芙美子(脚本)八田尚之(撮影)小倉金弥(美術)河野鷹思(音楽)今澤将矩
(出演)藤井貢、林文雄、栗島すみ子、逢初夢子、市川春代、梅園竜子、山口勇、一木禮司、高島敏郎、藤輪欣司、吉川英蘭、品川眞人、横山一雄
(80分・35mm・白黒)

【冬の宿】
木下恵介「女の園」と並んで、作家・阿部知二が原作者として残した名作。ムーラン・ルージュの水町庸子、清楚なタイピストを演じる原節子などの女優陣も見所である。フィルムは長らく行方不明とされていたが、近年可燃性の原版が発見され、2003年に復元初上映が行われた。
(38東京発声映画製作所)(監督)豊田四郎(原作)阿部知二(脚本)八田尚之(撮影)小倉金彌(美術)進藤誠吾(音楽)中川栄三、津川主一
(出演)勝見庸太郎、水町庸子、原節子、北沢彪、藤輪欣司、林文夫、島絵美子、堀川浪之助、押本映治、伊志井正也、田辺若男、伊田芳美、平陽光、青野瓢吉、南部邦彦、一木禮司
(84分・35mm・白黒・不完全)

【鶯】
東北の田舎町の警察に、捜索願を出しにきた老婆、ニワトリ泥棒、無免許の産婆、鳥売りの娘などの人々が次から次へと現れて騒動を起こす。はかどらない「冬の宿」の撮影の合間を縫って11日間で撮影された小品だが、迫力のある集団劇になっている。
(38東京発声映画製作所)(監督)豊田四郎(原作)伊藤永之介(脚本)八田尚之(撮影)小倉金弥(美術)進藤誠吾(音楽)中川栄三
(出演)勝見庸太郎、霧立のぼる、清川虹子、御橋公、伊達信、鶴丸睦彦、押本映治、堤眞佐子、村井キヨ、藤輪欣司、北沢彪、汐見洋、文野朋子、杉村春子、水町庸子、藤間房子、堀川浪之助
(71分・35mm・白黒)

【小島の春】
瀬戸内に面するハンセン氏病の療養所で働く女医と、入所を拒む人々との葛藤を描いた当時の話題作。世間の目を恐れる桃畑の女、杉村春子の熱演が評価され、本作を観た高峰秀子もこの演技に「雷に打たれたようなショックを受けた」と述べた。その年の「キネマ旬報」で第1位を得た。
(40東京発声映画製作所)(監督)豊田四郎(原作)小川正子(脚本)八木保太郎(撮影)小倉金弥(美術)園眞(音楽)津川主一
(出演)夏川静江、菅井一郎、杉村春子、清水美佐子、水谷史郎、勝見庸太郎、林幹、英百合子、田中筆子、菊川郁子、中村メイコ、三津田健、小島洋々、二葉かほる
(88分・35mm・白黒)

【大日向村】
この頃の豊田は「奥村五百子」や「小島の春」など時事的なテーマの作品を続けて発表したが、これも長野県の寒村で貧困を強いられてきた農民が、満州に新天地を求めて移住する姿を記録映画的なスタイルで描いた一本。前進座の俳優が多数出演している。
(40東京発声映画製作所)(監督)豊田四郎(原作)和田傳(脚本)八木隆一郎(撮影)小原譲治(美術)園眞(音楽)中川栄三
(出演)河原崎長十郎、中村翫右衛門、杉村春子、伊藤智子、藤間房子、藤輪欣司、生方賢一郎、林幹、中村鶴蔵、坂東調右ヱ門、市川菊之助、市川笑太郎、助高屋助蔵、市川莚司、橘小三郎、瀬川菊之丞、原緋沙子
(84分・35mm・白黒)

【わが愛の記】
陸軍病院の看護婦であった女性が、前線での負傷のため下半身不随となった兵士と結婚したという「軍国美談」から生まれた作品。主演の山岸美代子は後に女優・岩下志麻の母親となった新劇女優、遠藤慎吾は後に演劇評論家となった俳優座の若手である。
(41東京発声映画製作所)(監督)豊田四郎(原作)山口さとの(脚本)八木保太郎(撮影)小倉金弥(美術)園眞(音楽)深井史郎
(出演)遠藤愼吾、山岸美代子、三桝万豊、林千歳、矢口陽子、小高たかし、三原純、横山運平、横田儔、林幹、石黒達也、杉村春子、志村アヤコ、末弘美子、関志保子
(99分・16mm・白黒)

【若き姿】
日本支配下の朝鮮を舞台に、日本の勝利を信じて厳しい軍事教練に励む中学生たちを描く。1942年に設立された国策会社、朝鮮映画の第1回作品で、女優文芸峯(ムン・イェボン)など現地の名優も出演したが、スタッフはほとんど内地から派遣された。冒頭が欠落している。
(43朝鮮映画)(監督)豊田四郎(脚本)八田尚之(撮影)三浦光雄(美術)五所福之助、高垣昇
(出演)丸山定夫、月形龍之介、高山徳右衛門、佐分利信、龍崎一郎、永田靖、東山千栄子、三谷幸子、黄澈、文芸峯、金玲、清川荘司、中村彰、森赫子
(81分・35mm・白黒・不完全)

【女の四季】
引揚者の女性画家(若山セツコ)が、恩師や知り合い、親戚の家を転々とする中で、戦後のすさんだ世相を思い知らされる。とりわけ、図々しい老女に扮した杉村春子の演技に圧倒させられる。豊田は本作で、後に不動の右腕となる脚本家・八住利雄と初めてコンビを組んだ。
(50東宝)(監督)豊田四郎(原作)丹羽文雄(脚本)八住利雄(撮影)木塚誠一(美術)久保一雄(音楽)飯田信夫
(出演)若山セツコ、杉村春子、池部良、東山千榮子、薄田研二、荒木道子、藤原釜足、赤木蘭子、渡辺篤、谷間小百合、小杉義男
(100分・35mm・白黒)

【せきれいの曲】
自分の作曲した旋律によって、音楽学校の学生(轟夕起子)と結ばれた作曲家(山村聡)。だが、離別の果てに不自由な身体まで背負った彼は、ラジオから流れてくる娘(有馬稲子)の歌声に乗ってそのメロディに再会する。この時有馬稲子はまだ宝塚に在籍中、映画界入りする前の17歳。
(51東宝)(監督)豊田四郎(脚本)水木洋子(撮影)三浦光雄(美術)北川恵笥(音楽)大木正夫
(出演)轟夕起子、有馬稲子、山村聰、立花満枝、斎藤達雄、御橋公、村上冬樹、南美江、本間文子、三條利喜江、左卜全、大山健二、石黒達也、有馬是馬
(100分・35mm・白黒)

【風ふたたび】
大学教授である父(三津田健)の旅行中の急病をきっかけとして、離婚した香菜江(原節子)に二人の男が好意を寄せるが…。前年に黒澤「白痴」、小津「麦秋」、成瀬「めし」という名作に立て続けに出演し、女優としてのピークを迎えた原節子の主演作である。
(52東宝)(監督)豊田四郎(原作)永井龍男(脚本)植草圭之助(撮影)会田吉男(美術)河東安英(音楽)清瀬保二
(出演)原節子、池部良、山村聰、浜田百合子、三津田健、杉村春子、龍岡晋、南美江、御橋公、菅原通済、十朱久雄、村上冬樹
(88分・35mm・白黒)

【春の囁き】
瀬戸内から上京してきたジャーナリスト志望の学生が、慣れない都会生活と新しい恋心の芽ばえに悩む。デビュー間もない岡田茉莉子が、主人公と行動をともにする才気煥発な新聞部員を演じる。東京映画目黒撮影所の第1回作品でもある。
(52東宝)(監督)豊田四郎(脚本)植草圭之助、古川良範、豊田四郎(撮影)三浦光雄(美術)安倍輝明(音楽)芥川也寸志
(出演)三國連太郎、岡田茉莉子、遠山幸子、青山京子、久保明、鈴木孝次、三津田健、中村是好、千石規子、荒木道子、浦邊粂子、二本柳寛
(93分・35mm・白黒)

【雁】
父を養うため高利貸の妾となった娘(高峰)は、いつも無縁坂を散歩する大学生(芥川比呂志)に秘かな想いを抱く。この坂は、伊藤熹朔の指示を受けた木村威夫が、大映東京撮影所の3つのスタジオを貫通させて作ったもので、豊田四郎と三浦光雄の妥協しない姿勢に感化されたと木村威夫は後にその著書で述懐している。
(53大映東京)(監督)豊田四郎(原作)森?外(脚本)成澤昌茂(撮影)三浦光雄(美術)伊藤熹朔(音楽)團伊玖磨
(出演)高峰秀子、芥川比呂志、宇野重吉、東野英治郎、飯田蝶子、田中榮三、浦邊粂子、小田切みき、三宅邦子、伊達正、山田禪二、町田博子
(104分・35mm・白黒)

【或る女】
有島武郎の名作を翻案、息子の森雅之が主演した格調ある作品。明治30年代を舞台に、自由奔放に生き、男からの自立を望みつつ、それでも男との間に深い情愛を求めてしまう痛ましい女を京マチ子が熱演した。アメリカ行きの船のセットも素晴らしい。
(54大映東京)(監督)豊田四郎(原作)有島武郎(脚本)八住利雄(撮影)峰重義(美術)木村威夫(音楽)團伊玖磨
(出演)京マチ子、森雅之、船越英二、芥川比呂志、若尾文子、沼田曜一、丸山修、信欣三、近衞敏明、高松英郎、浦邊粂子、夏川靜江、岡村文子、滝花久子、小田切みき、星ひかる
(134分・35mm・白黒)

【麦笛】
原作は室生犀星の自伝的短篇「性に眼覚める頃」。大正時代、詩作に励む二人の少年が一人の少女をめぐって恋心を抱く。原作の舞台は金沢だが、撮影は古い蔵屋敷や掘割の残っていた倉敷で行われた。久保と青山は、前年の「潮騒」で評判となった当時大人気の青春コンビ。
(55東宝)(監督)豊田四郎(原作)室生犀星(脚本)池田一朗、豊田四郎(撮影)三浦光雄(美術)河東安英(音楽)団伊玖磨
(出演)久保明、青山京子、太刀川洋一、越路吹雪、志村喬、中北千枝子、三好栄子、浪花千栄子、浜田百合子、藤原釜足、塩沢登代路、左卜全、三条利喜江、東静子
(103分・35mm・白黒)

【夫婦善哉】
俗にまみれた放蕩息子(森繁久弥)と、そんな男を捨てられぬ芸者上がりの女(淡島千景)の腐れ縁。上方情緒を濃密に匂わせながら、男女のあっけらかんとしたデカダンスを描いた日本映画屈指の名篇である。淡島千景は「途中で降りたかった」と漏らすほど大阪弁の訓練で苦労したという。
(55東宝)(監督)豊田四郎(原作)織田作之助(脚本)八住利雄(撮影)三浦光雄(美術)伊藤熹朔(音楽)團伊玖磨
(出演)森繁久彌、淡島千景、司葉子、浪花千栄子、山茶花究、小堀誠、田中春男、田村樂太、森川佳子、志賀廼家弁慶、萬代峰子、三好榮子、上田吉二郎、澤村宗之助、谷晃、若宮忠三郎、三條利喜江
(120分・35mm・白黒)

【白夫人の妖恋】
中国の民話「白蛇伝」をベースに、青年・許仙(池部良)と実は白蛇の精である白娘(山口淑子)が織りなす恋物語で、日本・香港の合作となった豊田初のカラー映画。洪水や妖術合戦のシーンでは、東宝のお家芸である円谷英二の特殊撮影(日本初のブルーバック合成を含む)も使われている。
(56ショウ・ブラザーズ=東宝)(監督)豊田四郎(原作)林房雄(脚本)八住利雄(撮影)三浦光雄(美術)三林亮太郎、園眞(音楽)團伊玖磨
(出演)池部良、山口淑子、八千草薫、德川夢声、上田吉二郎、清川虹子、田中春男、東野英治郎、小杉義男、谷晃、小泉澄子、宮田芳子、沢村いき雄、左卜全、河崎堅男、山田彰
(103分・35mm・カラー)

【猫と庄造と二人のをんな】
なまけ者の庄造(森繁久弥)が溺愛する猫を盗み出して、後妻(香川京子)の鼻をあかそうとする先妻(山田五十鈴)。「夫婦善哉」に続いてダメ男を演じた森繁がまたも絶品だが、試写を見た谷崎潤一郎は、君じゃなくて猫が良かった、と森繁に語ったと伝えられる。
(56東京映画)(監督)豊田四郎(原作)谷崎潤一郎(脚本)八住利雄(撮影)三浦光雄(美術)伊藤熹朔、園眞(音楽)芥川也寸志
(出演)森繁久彌、香川京子、山田五十鈴、浪花千栄子、萬代峰子、三好栄子、南悠子、芦乃家雁玉、林田十郎、田中春男、山茶花究、横山エンタツ、環三千世、春江ふかみ、都家かつ江、内海突破
(135分・16mm・白黒)

【雪国】
すでに文学作品の映画化で世評の高かった豊田が、川端康成の国民的名作に挑んだ作品。スマートで洗練された雰囲気を持つ岸恵子にあえて雪深い温泉場の芸者を演じさせ、そこから新しい駒子像を誕生させた演出家の力量に瞠目させられる。
(57東宝)(監督)豊田四郎(原作)川端康成(脚本)八住利雄(撮影)安本淳(美術)伊藤熹朔、園眞(音楽)団伊玖磨
(出演)池部良、岸惠子、八千草薫、久保明、森繁久彌、加東大介、田中春男、中村彰、浪花千榮子、多々良純、万代峯子、浦辺粂子、中田康子、東郷晴子、千石規子、三好榮子、谷晃、若宮忠三郎、市原悦子
(133分・35mm・白黒)

【夕凪】
アメリカ留学から帰ってきた涼子(若尾文子)は、冷淡な母親(淡島千景)と衝突しながら、自らの出生の秘密を知ろうとする。八住利雄のオリジナル脚本で、「太陽族」盛んなりし時代、ベテランの豊田・八住なりに若者たちの旧世代への反逆を描いている。
(57宝塚映画)(監督)豊田四郎(脚本)八住利雄(撮影)安本淳(美術)伊藤熹朔(音楽)芥川也寸志
(出演)淡島千景、若尾文子、志村喬、池部良、千石規子、河津清三郎、小沢栄太郎、中田康子、多々良純、浪花千栄子、市原悦子、万代峯子、谷口香、高見ありさ、杉狂児、堤康久、川内まり子、桂美保
(114分・35mm・カラー)

【負ケラレマセン勝ツマデハ】 
納税を頑として拒んでいる自動車修理工場の社長(森繁久弥)が、家族と一丸になって、冷酷な税務署員(小林桂樹)に対抗する。税金問題を風刺的に描写した喜劇だが、坂口安吾が差し押さえ反対闘争をエッセイ風に記した原作とは大きな変化が見られる。
(58東京映画)(監督)豊田四郎(原作)坂口安吾(脚本)八住利雄(撮影)安本淳(美術)河東安英(音楽)芥川也寸志
(出演)森繁久彌、望月優子、野添ひとみ、淡島千景、三遊亭小金馬、伴淳三郎、乙羽信子、小林桂樹、有島一郎、内海突破、左卜全、一龍斎貞鳳
(106分・35mm・白黒)
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by sentence2307 | 2005-05-15 21:42 | 映画 | Comments(130)