世界のあらゆる映画を偏執的に見まくる韜晦風断腸亭日乗


by sentence2307
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2017年 03月 13日 ( 1 )

自分対策

いつの間にか時間が物凄い勢いで過ぎてしまい、このブログにもすっかりご無沙汰で、実に大きなブランクをつくってしまいました。

まあ、仕事の方もそれなりに忙しく、慌ただしいこともありますが、もちろん、そんなことは、なんの言い訳にもなりません、いままでだって、そういう繁忙期の中でどうにか時間をやりくりしては、ささやかな映画の感想をコツコツと書きついできたわけですから。

その「ブランク」には自分の「なまけ癖」というものが大いに関係しているのは、事実ですが、しかし、要は、ある作品に対して筋道のついた考えをじっくり深めたり組み立てたりという集中力が、このところすっかり切れてしまったというのが、本当のところのような気がします。

モチベーションが途切れた理由として思いつくことといえば、去る2月の中旬、久しぶりに旧友と会い、雑談のなかで「好きな監督は誰」と聞かれ、思わず清水宏と答えたところ、「現在活躍している監督じゃなきゃ意味がない」と言われたことにあるかもしれません。

いまこの瞬間、「時代」に対峙して、この現実をどのように生きていけばいいのか、そういうテーマに取り組みながら、たとえ稚拙な表現ではあっても(これは、どのような作品でも器用にかたちをつけてしまう初期の清水宏監督のことを皮肉っているようにも聞こえました)閉塞した時代を切り開こうとしている同時代人の「映像作家」のことを話さなければなんの意味もないと言われたのだと思います。

彼は、一応映画関係の仕事をしていた人なので、この世界の苦労を知っている人に、素人の自分などが「青い議論」を吹きかけることなど、実におこがましく愚かしいことは、十分に承知しており、そのときはなんの反論もできずにいたことが、ストレスになってしまったのかもしれません。

それ以来、なにかにつけて、ちょっと不調なのです、特に映画の感想を書こうとすると、出かかってきた言葉が、変な自制心に邪魔されて、どうもすんなりでてきません。

しかし、だからといって映画の方は、相も変わらず見ているわけで、いわゆる「ストック」(正確には「保留」という感じですが)は、着実に増え続けています、まあ、見るだけなら「楽」という部分もありますので、見ることの方は、いまでも途切らせてはいません。

見た順に作品のタイトルと製作年度、それに監督名くらいはメモしていますが、実は、そのリストも、ただ書きっぱなし、それきりほったらかしているという極めてダレた状況にはあります。

自分の不甲斐なさを棚に上げて、出会う作品のクオリティの無さに責任転嫁してしまうみたいで気が引けますが、たぶんいままで、ぜひ書きたいという思いにさせてくれる程の作品に出会えなかったのだから、ということを言い訳としてずっと考えてきました。

しかし、それを言ってしまえば、「称賛」よりも、むしろ、ひたすら「けなす」ことの方がずっと多い自分のブログの性格上、「感動した作品」に出会えないからというのは、書けない理由にはならないわけで、むしろ「見すぎる」ということの方が、集中力を欠く原因になっているのかもしれないなどと、あれやこれや「行ったり来たり」「七転八倒」の迷いを重ねたすえに、そうだ、大づかみな「クオリティうんぬん」などと言っておらずに、実際にいままで見てきた映画を10本ごとに括って、ひとつひとつ検証してみたらどうだろうかと思いつきました。

時期的なくくりとしては、そうですね、このブログに最後にアップした「八日目の蝉」あたりくらいからではどうかなと。

ベスト10というわけではないのですが、一応自分の好みの順になってしまったかもしれません。

これは、いわば、自分自身の活性化をはかるための自分整理というか、「自分対策」みたいなものですね。



八日目の蝉(2011)監督・成島出
ブリッジ・オブ・スパイ(2015)監督スティーブン・スピルバーグ
この国の空(2015)監督・荒井晴彦
殺人カメラ(1948)監督ロベルト・ロッセリーニ
ザ・ウォーク(2015)監督ロバート・ゼメキス
黒の魂(2014)監督フランチェスコ・ムンズイ
忠臣蔵(1958)監督・渡辺邦男
妹の体温(2015)監督・アンネ・スウィツキー
シービスケット(2003)監督ゲーリー・ロス
ユーズドカー(1980)監督ロバート・ゼメキス


からゆきさん(1973)監督・今村昌平
元禄忠臣蔵(1941)監督・溝口健二
団地(2015)監督・阪本順治
総長賭博(1968)監督・山下耕作
葛城事件(2016)監督・赤堀雅秋
最愛の子(2014)監督ピーター・チャン
蜜のあわれ(2016)監督・石井岳龍
カナリヤ(2004)監督・塩田明彦
シン・ゴジラ(2016)監督・庵野秀明
僕だけがいない街(2016)監督・平川雄一朗


怪談(1965)監督・小林正樹
さよなら人類(2014)監督ロイ・アンダーソン
情事(1959)監督ミケランジェロ・アントニオーニ
岸辺の旅(2015)監督・黒沢清
王将(1948)監督・伊藤大輔
オデッセイ(2015)監督リドリー・スコット
黄金のアデーレ 名画の帰還(2015)監督サイモン・カーティス
サヨナラの代わりに(2014)監督ジョージ・C・ウルフ
クロノス(1993)監督ギレルモ・デル・トロ
白鯨との闘い(2015)監督ロン・ハワード


キャロル(2015)監督トッド・ヘインズ
三里塚の夏(1968)監督・小川紳介
大丈夫であるようにCOCCO終わらない夏(2008)監督・是枝裕和
ドラゴンタトゥーの女(2011)監督デヴィット・フィンチャー
春香伝(2000)監督イム・グォンテク
約束 名張毒ぶどう酒事件死刑囚の生涯(2012)監督・齊藤潤一
12人の優しい日本人(1991)監督・中原俊
さや侍(2011)監督・松本人志
森山中教習所(2015)監督・豊島圭介
ドレイ工場(68)監督・山本薩夫、武田敦


レヴェナント:蘇りし者(2015)監督・アレハンドロ・G・イニャリトゥ
あん(2015)監督・河瀬直美
風花(1959)監督・木下恵介
殿、利息でござる(2016)監督・中村義洋
沈黙(1971)監督・篠田正浩
あ、春(1998)監督・相米慎二
式部物語(1990)監督・熊井啓
先生と迷い猫(2015)監督・深川栄洋
日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里(1957)監督・森一生
ドグラ・マグラ(1988)監督・松本俊夫


永い言い訳(2016)監督・西川美和
スポットライト 世紀のスクープ(2015)監督トム・マッカーシー
弥勒MIROKU(2012)監督・林海象
野のなななのか(2013)監督・大林宣彦
起終点駅 ターミナル(2015)監督・篠原哲雄
珈琲時光(2003)監督・侯孝賢
地球最後のふたり(2003)監督・ペンエーグ・ラッタナルアーン
無知の知(2014)監督・石田朝也
リトル・マエストロ(2012)監督・雑賀俊郎



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by sentence2307 | 2017-03-13 20:59 | 映画 | Comments(0)