世界のあらゆる映画を偏執的に見まくる韜晦風断腸亭日乗


by sentence2307
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榎本健一

週末に古い新聞を整理していたら、ちょっと前の日経新聞に、なにやら赤い線で囲んである記事に遭遇しました。

赤いボールペンで囲ったこと自体忘れてしまっているくらいですから、その記事がどのような内容のものだったかまでは、当然ですが覚えているわけがありません。

記事の見出しは、「山頂の金時むすめ80歳、箱根・金時山の茶店守り66年、名付け親は陛下」というもの、それにしても自分のつけた赤線はなんだったんだろうと訝しく思いながら記事を読み進めたところ、理由はすぐにわかりました。

そうだ・そうだ、エノケンのことが書いてあったので、思わず印をつけたのでした。

記事というのは、ざっとこんな感じのものです。

66年間、箱根の金時山の茶店を守りつづけてきたこの80歳のおばあさんが若い頃、山に来たエノケンをおぶってあげた縁で、親しく言葉を交わしたことがきされています。
(記事には、その他幾人かの著名人についても書かれていますが)

「エノケンさんは、足を悪くしていたので、途中まで馬、あとで私がオンブをした。母に代わって茶屋を守っていることを知り、『親孝行ものだ』とほめてくれた。」

な~んだ、なんのことはない、わざわざ記事を要約したって、その原文とさして分量が変わらないのなら、なにもわざわざ要約する必要なんてないじゃないかと我ながらその迂闊さに苦笑し、唖然とし、しばし呆然とはしたものの、そうだ、その時は、たまたまある本でエノケンのことについて読んだばかりだったので、反射的に思わず印をつけたのだと思い出し、いくら迂闊だったかもしれないけれど、そんなふうに自分を責めるものじゃあないと気を取り直しました。

その本というのは、演劇(演芸)評論家の矢野誠一が書いた「昭和の芸人・千夜一夜」(文春新書808)という、新書判にして320頁(いまどきの新書からすれば優に二冊分の分量としたってOKな頁数です)という少し大部の本なのですが、多頁数と堅苦しそうな書名の鬱陶しい雰囲気とは異なり、一気に読み終えてしまったほどのスコブル面白い本でした。

内容は書名のとおり、伝説的な昭和の芸人たち88人の奇人変人ぶりを余すところなく描いた抱腹絶倒のエピソード本なのですが、その、これでもか・これでもかと押しまくる力強い描写力が、破滅的としかいいようのない彼ら芸人たちの破茶滅茶なエピソードにも少しも引けをとっていないド迫力で描かれています。

いや、むしろ、少年時代から寄席に通いつめたという矢野誠一自身の、大衆演芸に対する深い思い入れ(愛情というより、執着という感じです)に加え、狂喜乱舞しつつ人生を面白おかしく疾駆した芸人たちの生き様への限りない共感が、一層洗練された書き振りとして昇華されていて、そこには「揶揄」を突き通した「庇護」をさえ感じさせてしまうくらいのパワーによって、おもねりもせず、寄りかかることもなく、絶妙な距離感を保って、それがとても心地よく、どの破滅的なエピソードをも、実にイキイキと描き切れたのだと思います。

そんなふうに著者のぬくもりをジカに感じながら安心して読書できた、ここ最近ではついぞ経験したことのなかった幸福な時間を過ごすことができました。

しかし、それら数々のエピソードの根底にあるものが単なる芸人たちへの無節操な「ヨイショ」でない証拠には、その短い描写のなかに、ズシリと重い彼ら・彼女らの痛切な人生の核心がそれぞれに抉り取られていて、読後には芸人・役者たち(すでに彼らは故人か、行方不明者です)に対する筆者の限りない敬意に基づいた弔意であることに気づかされ、厳粛な思いに打ちのめされたからだと思います。

例えば、「口癖は『喜劇人は同情されたらおしまい』」と題する「榎本健一(1904~1970)」の項、

「エノケンの前にエノケンなく、エノケンの後にエノケンなしと言われたこの国の喜劇王榎本健一だが、エノケンはあくまで観客のつけた愛称で、当人はエノケンさんあるいはエノケン先生と呼びかけられても、絶対に返事をしなかった。」
という一文から始められているのですが、やかまし屋の父親に殴られ通しで過ごした幼年時代、その父親が大切にしていた金魚を焼いてしまったエピソードから始まって、小学校の通信簿の「操行」に「丁」とつけられたのを「甲」と書き換えたのが露見し、そのまま学校まで引きずっていかれたところ、父親のその逆上振りを見かねた教師の方が、しまいには取り成してくれたというエピソードなどを紹介したあとで、筆者・矢野誠一は、「なまじ『丁』だったのがいけなかった。ひとつ上の『丙』なら、彼も直しようがなかった」と、まるで、配慮が足りなかったのは教育行政の方であり、「丁」を改竄した榎本健一には、いささかのトガもなかったかのような書き振りには、思わず苦笑させられました。

1922年、浅草オペラ根岸歌劇団のコーラス部員になった翌年には、はや頭角をあらわし、演目「猿蟹合戦」にその他大勢の猿役で出演した榎本健一は、みんなが大立ち回りで右往左往しているさなかに、ただ一人ご飯の鉢を抱え、こぼれ落ちた飯粒を拾い続けて客席の大爆笑をひとり締めしたと伝えられています。

以来、猿の役はエノケンの十八番となり、疾走する自動車の右の窓から飛び出して、車のうしろを回りこみ、左のドアから再び乗り込んだという敏捷伝説が残されていますが、この演劇スタイルは、その後、「猿」ばかりでなく、出演したあらゆる舞台・映画で発揮されて売り物となり、和製エディキャンターの異名を取るまでにいたります。

この敏捷さを売り物にした演劇スタイルが、戦時下にあった当時において、多くのものが戦意高揚の風潮にとらわれることが多かった芸人(エノケンのライバルだった古川ロッパも、軍事色の濃い作品を積極的に上演しています)とは一線を画し、喜劇の王道を歩む歌舞伎狂言のパロディ「助六」「法界坊」「勧進帳」を演じるとともに、「弥次喜多」「研辰の討たれ」「西遊記」「森の石松」「らくだの馬さん」「どんぐり頓兵衛」などの上演を通し、戦時体制そのものに醒めた姿勢をとり続けることができました。

それは、「日中戦争に散った榎本健一の同伴作者・菊谷栄をはじめとする、エノケン一座文芸部につどった作家連に左翼くずれが多く、時代に対して彼らの抱いた韜晦の念が、結果として榎本健一の戦争との距離感をもたらすことになった」と筆者・矢野誠一は記しています。

やがて終戦を迎え、平和と平穏が訪れるはずだった榎本健一には、ひたすら無念と悲惨の厳しい日々が待ち受けていました。

インフレによる物価高騰と労働条件の改善は、独立した劇団の運営を困難にし、1950年をもって株式会社榎本健一劇団は解散に至ります。

さらに1957年には、溺愛していた長男・鍈一を26歳の若さで失います。

そして、この葬儀の当日も、エノケンは東京宝塚劇場の舞台「パノラマ島奇譚」で、客たちを大笑いさせていました。

1952年に発病し、以来宿痾となっていた脱疽の悪化で、1962年には片足切断に追い込まれ、売り物の軽妙な動きも奪われて、何度か自殺をはかりますが、皮肉なことに不自由な足のために果たせなかったことで、逆に、舞台への執念を取り戻し、いらい「喜劇人は同情されたらおしまい」が口癖になったということです。

ふたたび舞台に立つために、多大な苦痛を伴う義足をつけることを決意した榎本健一は、時代劇にも使用できるよう膝の部分をバネ仕掛けにして正座を可能にして、その義足の発する奇妙な音を利用したギャグを考案し続けたといいます。

最後の仕事となった1969年12月帝国劇場「浅草交響楽」の演出では、稽古場の固い床の上に、不自由な身体で90度の角度で倒れて見せ、「ここまで演らなきゃ駄目なんだ」と叫び、つづけて「おまえら、喜劇を演ろうなんて思うなよ」と絶叫しました。

そして筆者・矢野誠一は、「喜劇役者・榎本健一の、喜劇を目指すすべての人への遺言だったと思う」と結んでいます。

榎本健一の悲痛な全人生が、このたったの4ページにも満たない紙幅に見事に凝縮されて余すところなく描かれています、感心を通り越して、ただ感無量。

生きるためのすべての希望を奪われ、絶望の淵に追い込まれた「嘆きの天使」は、みずからの生を断ち切ろうと試みながら遂に果たせず、ならば自分の不具を大衆にさらし、徹底的に痛みつけることを見世物にし、その無様さを観客に笑ってもらうしかないと考え、世間に挑みかかる悲痛で凄惨な喜劇人の生き様(しかし「これ」が「生きる」と言えるかは疑問です)の無残さ・残酷さが胸苦しくなるくらいに圧し掛かってくる迫力ある筆致でした。

しかし、ただこれだけなら、迫りくる人生の終わりに焦慮した身体障害者役者の、単なる狂気の逆上として突き放し、一定の距離を置いて、その深刻な重苦しさに悄然とする(あるいは「する振りをする」)しかないのですが、同書の中には唖然とさせるような衝撃的なエピソード(そこは同時代人ということで、同じ出来事に立ち会ったであろう可能性は多々あるわけで)が、すまし顔に並列されていることの方にこそ、むしろその残酷さを思い知らされることになります。

例えば「越路吹雪」の項には、こんなエピソードが紹介されていました。

「(越路吹雪は)宝塚時代に『笑顔を絶やすな』と叩き込まれたことが仇になって、お葬式が苦手だった。
喜劇王・榎本健一の一人息子・鍈一の葬儀が生まれて初めての参列とあって、お焼香の仕方を岩谷時子が手取り足取り教えた。
順がきて焼香台の前に立った彼女、なにを思ったか右手にお香をつまむと、その腕を大きく水平にまわし始めた。
並んでお焼香をしていた三木のり平がビックリして身をよじって笑いをこらえたから、焼香台ががたがたゆれた。」

一人息子を失った葬儀の当日も舞台に立たなければならず、ついに父親の役目も果たせなかった喜劇役者、焼香の仕方も分からず無様に腕を振り回すだけだった世間知らずのシャンソン歌手、そのしぐさを見て厳粛な葬儀の席にもかかわらず思わず哄笑の発作に堪えた、一人息子を失った父親の悲しみとは無縁だったもうひとりの喜劇役者、「残酷」などというのは、後世の人間が勝手に思うことなのであって、現実の社会には、こんなことなら幾らでも起こり得るわけで、この世の出来事に対して究極的な意味において誰が悪い・何が残酷だという観点などハナから存在するわけもありませんが、ただ、その「越路吹雪」の項の最後には、
舞台出演をしていた際に胃に違和感を感じて検査したのちに急遽手術、開けてみれば既に悪性の腫瘍が腹膜に転移していて手の施しようのないまま急逝とあり、その間わずか四ヶ月足らずの慌しい彼女の無残な最期もしっかりと記されていることをもまた念頭に置かなければならないかもしれません。

この本を既成のカテゴリーに無理やり位置づけるとすれば、やはり芸人たち・役者たちの「人生の本」とでもいうしかないのかもしれませんが、啓蒙臭に満ちた教訓と誤魔化し的なものが多い類書の中にあって、これぞまさに痛切な「人生の本」の真打ということができるかもしれません。自分の好きなタイプの本ではあります。

この本に登場する芸人は以下のとおりです。しっかりとタイプしたつもりですが、ちゃんと88人揃っているか心配です、タイプミスがなければいいのですが。改行は、各章別を表しています。

古今亭志ん生、榎本健一、尾上多賀之丞、二代目廣澤虎造、邑井貞吉、長谷川一夫、都家かつ江、石田一松、三代目柳亭市馬、古川ロッパ、アダチ龍光、八代目林家正蔵(彦六)、
九代目鈴々舎馬風、牧野周一、藤山寛美、瀧澤修、二代目一徳斎美蝶、三代目桂三木助、三井弘次、林伯猿、四代目三遊亭圓馬、初代桂小文治、長岡輝子、
益田喜頓、三遊亭圓生、二代目神田松鯉、古今亭志ん好、九代目桂文治、初代相模太郎、清水金一、神田連山、廣澤瓢右衛門、七代目橘家圓太郎、岡本文彌、柳家金語楼、
北林谷栄、松葉家奴、服部伸、八代目三笑亭可樂、九代目土橋亭里う馬、中村伸郎、柳家小半治、柳亭春樂、二代目神田山陽、二代目三遊亭円歌、二代目古今亭甚語楼、八代目桂文樂、
越路吹雪、五代目片岡市蔵、泉和助、芥川比呂志、四代目柳亭痴樂、須賀不二男、森繁久彌、吾妻ひな子、三木のり平、六代目笑福亭松鶴、
トニー谷、山茶花究、三笑亭無樂、宮阪将嘉、三代目三遊亭歌笑、六代目小金井芦州、高峰秀子、初代林家三平、宇野重吉、
十代目金原亭馬生、北村和夫、ポール・牧、早野凡平、橘家文蔵、佐々木つとむ、五代目春風亭柳朝、マルセ太郎、春風亭梅橋、三代目桂文我、二代目林家正樂、水原弘、五代目柳家つばめ、伊藤一葉、春風亭枝葉、大辻伺郎、三代目三遊亭圓之助、水原まゆみ、池田操、古今亭志ん朝、渥美清、
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by sentence2307 | 2013-02-17 16:19 | 映画 | Comments(0)
そうそう、何日か前の新聞に「小津安二郎 少年期の手紙」という記事を読んだので、そのときは、さっそく当ブログ(備忘録としてよりも、貴重な第一級の資料としてです)に書き留めておかなくてはと思ったのですが、なんやかやで、つい今日まで延び延びになってしまいました。

いけませんねえ。

パソコンの前に座りさえすれば、結構一生懸命「打ち込み」に励むのですが、根がずぼらなものですので、なかなか調子がでません。

自分が読んだのは、2月5日の読売新聞の夕刊です。

現物は手元にあります、これでも大事なものは保存しておかなければならないという意識のほうは、ちゃんとあるのですが、どうも気分が乗らず、つい今日までになってしまいました。

さて、それでは、まず手紙のほうから紹介しますね。

【小津安二郎から父親に宛てた手紙】(原文のまま)

御父上様 御ぶじですか 私どもぶじに暮してゐます 

この間は僕のだいすきな運動會でした可ら一心にしました 又伯■さんや岡本の伯母さんもおいでになつたので直々一心になりまして家に歸つてお母さんにほめられました お父様のお歸をまつています 深川の鳥の市はもうじきだと思つてゐます 僕は山の神をたのしみにしてゐます この間さけけうまかつたから又おくつてください

拾月廿九日     
               安二郎より
御父上様


(注)文中の「伯■さん」は、原文のままで、四角く塗りつぶされたままになっています。
インクが乾いてから修正しようと後回しにしておいて、そのまま忘れてしまったのではないかと推測されます。
自分などもよくやらかします、あっ、そこんとこは小津安二郎とまったくおんなじだ! なんとなくウレシイです。

【記事の要約】
「東京物語」など多くの名作を残した映画監督・小津安二郎(1903~1963)が、三重県松阪市で過ごした少年時代に東京の父親に宛てた直筆の手紙などの資料が見つかり、同市愛宕町の「小津安二郎青春館」で公開されている。

小津は、東京・深川の肥料問屋に生まれた。

1913年(大正2年)、9歳だった小津は、「子供の教育は田舎の方がいい」という父・寅之助の考えから、父親の故郷・松阪に母、兄、妹とともに移り住み、10年間を過ごした。

映画館に通い詰め、映画の道を志したのもこの頃とされる。

資料は、松阪の実家のあった土蔵で保管されていた。和菓子店などで買い物をした領収書や、小津の祖父が愛した歌舞伎の錦絵など6000点以上で、管理者から同館に寄託された。

公開されたのは、その一部。

父親に宛てた手紙は、松阪に転居して半年後の尋常小学校の4年生の時に出されたもので、運動会の様子や父への思いが率直につづられている。

同館の佐野洋治館長は、「今年は小津の生誕110年で、没後50年。小津の家族の温かみや、当時の松阪の様子が分かる貴重な資料を見てほしい」と話している。
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by sentence2307 | 2013-02-17 16:10 | 映画 | Comments(4)

貞操の嵐

この新東宝作品「貞操の嵐」が、もし清水宏監督の「七つの海」(1931~1932)のリメイク作品という知識さえなければ、もっとこの作品を新東宝作品らしい荒唐無稽なメロドラマとして心から楽しめたかもしれません。

それはそれで、きっと快適な時間を過ごせたと思いますが、なまじオリジナル作品を見てしまい(「処女編」「貞操編」ともにネットで鑑賞しました)、いくらかの「予備知識」を持ってしまったために、「あそこが違う」「ここも違う」などとどうしても比較的に見てしまい、結果的には、意に反してとても残念な時間を過ごさねばなりませんでした。

映画を見るうえで、前評判とか予備知識など、害にこそなれ、なんの役にも立たないし、むしろそんなものは、かえって映画に集中できない障害でしかなく、無駄に気が散るだけというくらいの認識しか自分にはありません。

それに、「七つの海」という作品が、自分にとっては特別な存在である清水宏監督作品であるということ、しかも、この作品、結構大作として作られているらしいという意識が、新東宝作品「貞操の嵐」を辛辣に見てしまったかもしれません。

自分は、ずっとむかしから、心からの新東宝作品のファンのつもりでいますが、感想を書き進めるうちに、ときにはその「荒唐無稽さ」に圧倒されて次第に息切れし、消化できなくなって、ついには論理の一貫性を崩し(自分の持ち味は、どうしても理屈っぽいのが信条なので、論理の破綻が致命傷につながります)フォローできないまま、仕方なく「揶揄」調を帯びてしまうという、傍から見れば、新東宝映画をおちょくりからかっているみたいなコメントになってしまったものが、あるいは幾らかはあったかもしれませんが、まあ、弁解みたいになりますが、当方としては、あくまでも愛情告白みたいな積りで書いているのであって、決して貶すなどという大それた思いは寸毫もありませんし、むしろそこにかすかでも「揶揄」気味な調子が存在するとすれば、それはあくまでも推進力として(結局、認めてらぁ)書き進めているというべきかと思います。

なんといっても、題名の「貞操の嵐」というネーミング感覚にはいつもながら感心させられました。

いかにも新東宝作品らしく、とても素敵で好感をもちます。

「貞操」は、「七つの海」の「貞操編」から拝借したことは分かりますが、「嵐」の方が、どうにも解せません。

例えば、「貞操の」とあれば、「危機」とでも受けるしかないと思う虚を突いて「嵐」となるわけですから、その取り合わせの妙には不意を突かれ、一瞬の眩暈にさえ襲われかねません。

しかし、それにしても「貞操の嵐」と聞いて、イメージするのは、「貞操」と書かれた看板が、台風みたいな風雨に煽られて、バタバタといまにも吹き飛ばされそうになっている危うい感じですが、脳裏で描いてみたら、「あっ、こんな感じなんだ~」と結構すぐに納得できました。

さて、ここから本題の「貞操の嵐」を見た率直な感想を書きますね。

この「貞操の嵐」と清水宏作品との決定的な違いは、ヒロインの設定にあります。

高倉みゆき演じる曽根百合は、終始弱々しい被害者として描かれています。

自分にはすでに婚約者(武彦の弟・高島忠男が演じています)がいるのに、その義兄・武彦から一方的に懸想され、まずは借金で雁字搦めにさせられたうえに、薬で眠らされて強姦され、そのあと自殺も果たせずに、ついに病身の父親がショックで急死するに至って、もはや結婚を承諾するしかないところまで百合は追いつめられます。

ここまであっさりと書いてしまいましたが、これは大変な事態ですよ。

ことによったらひとつやふたつ犯罪が成立してしまう案件があるかもしれない。

結婚式を終えた新婚旅行先のホテルで、百合から突然、夫・武彦は、これから先、ベッドを共にしないと言い渡されます。

結婚するためには彼女を強姦したくらい元気のあった武彦ですから、「なにをほざきゃあがる、このやろー」くらいなことを吠えて、一・二発、さらに三発くらいかますのかと思いきや、なんだかいやにだらしなくなってしまって、従順に百合の言葉に(渋々ですが)従います。

はは~ん、女が家庭に入るとヤタラ強くなるっていうのは、このことですね、なんて関心なんかしてはいけません。

思うに、武彦自身にも、百合と結婚するために自分がとった手段が、いささか乱暴すぎたという自覚というか、負い目みたいなものがあったのでしょうが、それにしたって、自分の妻なのにSEXの相手はしないわ、金は使い放題使いまくるわですから、いくら金のある亭主としても、たまったものではありません。

いうまでもなく、百合の浪費と夫婦生活の拒絶は、自分の人格を無視し、両親を散々な目にあわせたことに対する武彦への「復讐」なのですが、少し奇妙なのは、会社を悪辣な叔父に乗っ取られて零落したのち、百合が、不仲だった姑の世話を一生懸命みていることです。

そして、そのことは、やがて元婚約者・高島忠男の耳にも届いて、裏切った百合に対して彼が好印象を覚えるという暗示のひとつになっています。

「七つの海」において、曽根弓枝演じる川崎弘子が、狂気のような浪費によって八木橋家を滅茶滅茶にしたあと、薄笑いを浮かべながら「これで復讐はなしとげた。ざまあみろ」と毒づいた意気揚々と立ち去るのとは、雲泥の差があります。

ここに、新東宝作品に貫かれている強固な道徳観みたいなものを象徴的に感じます。

もちろん、作品自体を縛っている限界としてという意味でですが、しかし、それが同時に、いかなる淫靡猥褻な作品を狂気のように量産しようと、一定のラインは超えることがない考え方のイシズエになっているのではないかと考えています。

(1959新東宝)(1959新東宝)監督・土居通芳、脚色・村山俊郎、土居通芳、原作・牧逸馬、企画・柴田真造、中塚光男、製作・大蔵貢、撮影・森田守、美術・岩武仙史、音楽・米山正夫、録音・沢田一郎、照明・平岡岩治、
出演・高倉みゆき(曽根百合)、林寛(父伸吾)、宮田文子(母三輪子)、二木てるみ(妹桃代)、高島忠夫(八木橋稔)、細川俊夫(兄武彦)、真山くみ子(母頼子)、三ツ矢歌子(妹緋佐子)、久保菜穂子(桐原彩子)、舟橋元(宗方一郎)、魚住純子(高杉耀子)、江川宇礼雄(室伏栄造)、津路清子(妻浅代)、高松政雄(総会屋山田)、新宮寺寛(借金取)、倉橋宏明(経理部長)、高村洋三(山野証券の所員)、渡辺高光(山野証券の所員)、大江満彦(別な証券会社員)、玉井千鶴子(昔の女秋子)
1959.04.03 9巻 3,270m 119分 カラー 新東宝スコープ

七つの海 前篇 処女篇
(1931松竹キネマ・蒲田撮影所)監督・清水宏、脚本・野田高梧、原作・牧逸馬『七つの海』、撮影・佐々木太郎、
出演: 岩田祐吉(曽根伸吾)、川崎弘子(曽根弓枝)、高峰秀子(曽根百代)、若水絹子(曽根三輪子)、武田春郎(八木橋雄之助)、鈴木歌子(妻・頼子)、岡譲二(兄・八木橋武彦)、江川宇礼雄(従弟・譲)、泉博子(妹・緋佐子)、宮島健一(大平倉吉)、高松栄子(妻・お悦)、村瀬幸子(桐原彩子)、葛城文子(母)、野寺正一(その父)、坂本武(大阪支店長根津)、井上久磨夫(秘書)、伊達里子(高杉耀子)、新井淳(山万)、若水照子(娘・昌子)、結城一朗(宗像一郎)、小藤田正一(店員・不二男)、南條康雄(辻)、音羽みゆき(服部久美子)、水島亮太郎(高杉教授)、柳田礼司(書生)、
1931.12.23 帝国館/新富座/南座/新宿松竹館 10巻 2,022m 白黒 無声 上映時間:1時間1分

七つの海 後篇 貞操篇
(1932松竹キネマ・蒲田撮影所)監督・清水宏、脚本・野田高梧、原作・牧逸馬『七つの海』、撮影・佐々木太郎
出演: 川崎弘子(曽根弓枝)、高峰秀子(曽根百代)、若水絹子(曽根三輪子)、武田春郎(八木橋雄之助)、鈴木歌子(妻・頼子)、岡譲二(兄・八木橋武彦)、江川宇礼雄(従弟・譲)、泉博子(妹・緋佐子)、宮島健一(大平倉吉)、高松栄子(妻・お悦)、村瀬幸子(桐原彩子)、野寺正一(その父)、坂本武(大阪支店長根津)、井上久磨夫(秘書)、伊達里子(高杉耀子)、新井淳(山万)、若水照子(娘・昌子)、結城一朗(宗像一郎)、小藤田正一(店員・不二男)、南條康雄(辻)、音羽みゆき(服部久美子)
1932.02.11 帝国館/京橋新富座/新宿松竹館/麻布松竹館 10巻 1,837m 白黒 無声 上映時間:1時間1分
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by sentence2307 | 2013-02-03 18:42 | 映画 | Comments(3)

1961年という年

先日、近所の図書館で、朝日新聞の縮刷版のデータベースを繰りながら、フジテレビで平日の昼の時間帯にやっていた「テレビ名画座」について調べたのですが、この番組の放送期間が1961年1月から1968年3月までということが事前に分かっていたのにもかかわらず、当初予定していた全期間の検索までは達成できずに、やっと1年分しか調べられませんでした。

その理由というのは、毎週月曜日の「番組欄」だけを見るつもりで新聞のページを飛ばして繰っていったのですが、しかし、やはりどうしても他の記事の見出しが目に入ってしまって、そのたびに軽くメモったりして、どうしても能率があがらないまま時間ばかりかかってしまったというのが実情です。

いくら子供の頃のこととはいえ、もうその時分(1961年)の出来事なら、ひとつひとつ具体的に覚えているので、当時の日々の新聞の見出しを見れば、その見出しの文字に敏感に反応し、そして自分の当時の印象や反応までが鮮明によみがえってきます。

たぶん、そのたびにメモをしたので、大変に時間がかかり、最初は7~8年分を一挙に調べ上げようと思って意気込んで出掛けたのとは裏腹に、意外な腰砕けに終わってしまいました。

そして、図書館であの調査をした日から少し時間が経ち、だんだん「縮刷版」のことも「テレビ名画座」のことも忘れかけていたとき、ニュースで、元横綱・大鵬が亡くなったことと、国民栄誉賞が贈られるという報道に接し、自分の「1961年調査」のメモに大鵬のことを書き止めていたことを思い出しました。

メモには「柏鵬時代の幕開け」(9月26日付)とあります。

大関の柏戸と大鵬がそろって史上最年少で横綱に昇進したと書かれていて、たぶんその人気の熱気を反映して日本テレビ(当時は、NHKだけの中継ではなかったようです)で初場所をカラー中継したらしいです。

縮刷版の記事を片っぱしからメモしたとはいえ、そのほとんどが映画関係の記事だったことを思えば、あえて大鵬の記事をメモしなければと思ったのは、やはり自分にとって、それがとても大きな存在だったからに違いありません。

2月21日に赤木圭一郎のゴーカートで壁に激突して亡くなった事故死の記事がありました。

その後ファンの少女の後追い自殺もあったとか。

そうそう、テレビ番組では、「7人の刑事」(TBS系列)が始まっています。

この年の10月から、69年の4月まで続いたそうです。

とにかく毎週見てました。

子供ながらの印象としては、最初は事件の謎解き風だったのが、次第に社会問題を織り込んで深刻なドラマになっていったような感じでした。

朝ドラは、かの有名な「娘と私」、これ以上の朝ドラといえば、かろうじて「おハナはん」がせいぜい匹敵するくらいの印象が自分にはあります。

そして、この放送期間は、4月から翌年の3月まで続いたということですから、ここからもなんか視聴者の強烈な支持みたいなものを感じますね。

そして、もっとも注目したのが、「アンタッチャブル」です。

FBI捜査官エリオット・ネスを演じたロバート・スタックにはしびれ感動しましたが、同時に、いくらテレビで人気のでた俳優とはいえ、ハリウッドのスターとは全然違う格の違いみたいなものを学んだ(というか、「思い知った」)ことでも印象的なドラマでした。

これが5月から始まって62年4月には終わっているみたいですね、そんなに短かったかなあ。

インパクトからいえば、「7人の刑事」くらいは続いた感じがするのですがねえ。


アンタッチャブル
(1st Season/1959-1960、2nd Season/1960-1961、3rd Season/1961-1962、4th Season/1962-1963)製作総指揮・アラン・A・アーマー、デジ・アーナズ、原作・エリオット・ネス、オスカー・フレイリー、監督・ジョン・ペイサー、リチャード・ウォーフ、テイ・ガーネット、スチュアート・ローゼンバーグ、バーナード・L・コワルスキー、ハワード・W・コッチ他、製作・シドニー・マーシャル、撮影:チャールズ・ストローマー、音楽:ネルソン・リドル
レギュラー・準レギュラー、ロバート・スタック(エリオット・ネス、声・日下武史)、アベル・フェルナンデス(ウィリアム・ヤングフェロー、声・羽佐間道夫)、ニコラス・ジョージアーデ(エンリコ・ロッシ、声・寺島幹夫)、ポール・ピサーニ(リー・ホブソン、声・小林恭治)、スティーヴ・ロンドン(ジャック・ロスマン、声・納谷悟朗)、ジェリー・パリス (マーティン・フラハティ、声・木村幌)、アンソニー・ジョージ(カム・アリソン)、ネヴィル・ブランド(アル・カポネ、声・小林清志)、ブルース・ゴードン(フランク・ニッティ、声・若山弦蔵)、ウォルター・ウィンチェル(ナレーター、声・黒沢良)
主なゲスト出演者・エドワード・アズナー、ジャック・イーラム、リー・ヴァン・クリーフ、ジョイス・ヴァン・パタン、キーナン・ウィン、ジャック・ウォーデン、ロバート・ヴォーン、ヴィンス・エドワーズ、ウォーレン・オーツ、キャロル・オコナー、ライアン・オニール、ダン・オハーリー、ヴィンセント・ガーディニア、ジェームズ・カーン、ブライアン・キース、ダイアン・キャノン、クルー・ギャラガー、ジョージ・ケネディ、デフォレスト・ケリー、ジェームズ・コバーン、テリー・サバラス、ロイ・シネス、リチャード・ジャッケル、ヘンリー・シルヴァ、ジャクリーン・スコット、バーバラ・スタンウィック、ハリー・ディーン・スタントン、ハロルド・ストーン、ジョー・ターケル、ロバート・デュヴァル、クレア・トレヴァー、リップ・トーン、レナード・ニモイ、パトリシア・ニール、レスリー・ニールセン、ロイド・ノーラン、マレー・ハミルトン、マーティン・バルサム、スティーヴン・ヒル、パット・ヒングル、ピーター・フォーク、アン・フランシス、ルイーズ・フレッチャー、チャールズ・ブロンソン、レオ・ペン、リー・マーヴィン、ギャヴィン・マクラウド、チャールズ・マッグロー、ドロシー・マローン、トーマス・ミッチェル、ディック・ミラー、バリー・モース、ヴィック・モロー、エリザベス・モンゴメリー、リカルド・モンタルバン、ディック・ヨーク、マーティン・ランドー、クロリス・リーチマン、ヴィヴェカ・リンドフォース、ロバート・レッドフォード、ロバート・ロッジア、ジャック・ロード、クリフ・ロバートソン、ジョセフ・ワイズマン

★放映リスト(日本放映版)
放送回題名原題
Ptどてっ腹に穴を開けろPilot
第1シーズン(1st Season/1959-1960)
1(通算1)血で血を洗えThe Empty Chair
2(2)暗黒の誘拐The George "Bugs" Moran Story
3(3)真面目な奴は死ねYou Can't Pick the Number
4(4)死を賭けた情報The Jake Lingle Killing
5(5)地獄の聖歌Ma Barker and Her Boys
6(6)暗黒街の掟The Dutch Schultz Story
7(7)地底の叫びThe Tommy Karpeles Story
8(8)明日なき出獄One-Armed Bandit
9(9)宿命の復讐The St. Louis Story
10(10)裏切りの三叉路Head of Fire, Feet of Clay
11(11)恐怖の秘密結社The Noise of Death
12(12)密告者をばらせThe Organization
13(13)折れた牙The Big Squeeze
14(14)証人を消せStar Witness
15(15)大都会の墓場The Frank Nitti Story
16(16)血ぬられた鍵The Doreen Maney Story
17(17)歪んだ罠Nicky
18(18)絞首台への契The Artichoke King
19(19)恐怖のハイウェイThe Tri-State Gang
20(20)崩れた顔The Underground Railway
21(21)狂犬Vincent "Mad Dog" Coll
22(22)野望の果てThe Rusty Heller Story
23(23)汚れた街Little Egypt
24(24)白い奴隷White Slavers
25(25)悪業の報酬Portrait of a Thief
26(26)三千人の容疑者3000 Suspects
27(27)終局A Seat on the Fence
28(28)血と機関銃と酒とThe Waxey Gordon Story
第2シーズン(2nd Season/1960-1961)
1(29)復讐Jack "Legs" Diamond
2(30)地底の掟The Mark of Cain
3(31)失われた栄光The Otto Frick Story
4(32)野獣の饗宴Jamaica Ginger Story
5(33)腐敗Syndicate Sanctuary
6(34)血ぬられた恋Underworld Bank
7(35)地獄の断層Ain't We Got Fun?
8(36)報いなき死闘The Purple Gang
9(37)幻の一億ドルMr. Moon
10(38)死神に憑れた女Kiss of Death Girl
11(39)破滅への策謀The Larry Fay Story
12(40)絶滅への誘いThe Nick Moses Story
13(41)地獄への疾走Mexican Stake Out
14(42)失われた水平線The Underground Court
15(43)魔性の女The Lily Dallas Story
16(44)暴かれた秘密Ring of Terror
17(45)死を賭けた証言Testimony of Evil
18(46)歪んだ野望The Antidote
19(47)狂乱のカーニバルMurder under Glass
20(48)死を商う男Death for Sale
21(49)死人の復讐Stranglehold
22(50)死への跳躍台King of Champagne
23(51)血に飢えた男The Seventh Vote
24(52)暗黒のスラム街Augie "The Banker" Ciamino
25(53)絶命への復讐The Masterpiece
26(54)真昼の虐殺The Nero Rankin Story
27(55)裏切りの報酬The Nick Acropolis Story
28(56)死への逃避行Power Play
29(57)策謀のパイプラインThe Matt Bass Scheme
30(58)炎の女90 Proof Dame
第3シーズン(3rd Season/1961-1962)
1(59)奈落の対決Tunnel of Horrors
2(60)暗黒の落差Loophole
3(61)背信の野獣The Troubleshooter
4(62)悪の系譜The Genna Brothers
5(63)切れた絆Hammerlock
6(64)陰謀の断点Jigsaw
7(65)死者との契約Man Killer
8(66)静かなる死斗City without a Name
9(67)背徳の十字路The Canada Run
10(68)電気椅子への代理人Fall Guy
11(69)復讐の十字路Silent Partner
12(70)死と権謀との接点The Whitey Steele Story
13(71)王座への挑戦The Gang War
14(72)死を招く愛情Takeover
15(73)ストライカー兄弟The Stryker Brothers
16(74)生と死の綱渡りElement of Danger
17(75)三代の確執The Death Tree
18(76)泥まみれのプリンスThe Maggie Storm Story
19(77)片腕の盗人 スロットマシンMan in the Middle
20(78)氷の柩The Chess Game
21(79)完全なる告白The Pea
22(80)破滅への設計図The Cooker in the Sky
23(81)最後の目撃者The Economist
24(82)栄光に背く者The Snowball
25(83)エレジーElegy
26(84)殺人の個人教授Come and Kill Me
27(85)恐怖のインコBird in the Hand
28(86)最後の裏切りThe Eddie O'Gara Story
29(87)目には目をAn Eye for an Eye
30(88)死者に花束をSearch for a Dead Man
31(89)正義は金で買えA Fist of Five
32(90)策謀の鉄路Doublecross
33(91)死を呼ぶ特権The Floyd Gibbons Story
34(92)破滅へのギャンブルThe Speculator
35(93)恐怖の神経麻痺Jake Dance
36(94)グースに送るブルースBlues for a Gone Goose
37(95)地球儀の秘密Globe of Death
38(96)殺意の焦点Junk Man
第4シーズン(4th Season/1962-1963)
1(97)血ぬられた聖夜The Night They Shot Santa Claus
2(98)裏切りへの仮出獄The Man in the Cooler
3(99)奪われた栄光The Butcher's Boy
4(100)暗黒への傾斜Downfall
5(101)生きていた死体The Case against Eliot Ness
6(102)破局への誘いThe Ginnie Littlesmith Story
7(103)泥沼の友情The Contract
8(104)憎悪への復讐Pressure
9(105)死の密入国The Monkey Wrench
10(106)鋼鉄の牙Arsenal
11(107)殺し屋の末路The Torpedo
12(108)死線Line of Fire
13(109)明日なき航路The Spoiler
14(110)魔の手One Last Killing
15(111)密告者の正体The Giant Killer
16(112)血の遺産The Charlie Argos Story
17(113)光なき死斗A Taste for Pineapple
18(114)狂った旋律The Jazz Man
19(115)暗黒の帝王カポネ(1)The Big Train (1)
20(116)暗黒の帝王カポネ(2)The Big Train (2)
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by sentence2307 | 2013-02-02 16:10 | 映画 | Comments(6)