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世界のあらゆる映画を偏執的に見まくる韜晦風断腸亭日乗


by sentence2307
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坂本龍馬関連本

本棚を整理していたら、埃をかぶったものすごく古いクリア・ファイルが出てきました。

なにやら複写した書類だとか、すっかり変色した新聞の切り抜きだとかが、ぎゅうぎゅうに詰め込まれています。

しかし、このファイル、作った覚えは、うっすらありますが、一度でも開けてみたという記憶など全然ありません。

中身は、新聞の書評だとか、インターネットで興味をもった記事などを片っ端からプリントアウトしたもので、読まないままファイルしたみたいなのですが、「時間ができたら、いつか読む」というつもりが、結局現在まで手つかずのままだったらしいことが察しられます。

しかし、そのときに読めなかったものが、「いつか」になろうと読めるようになるわけがないのは明白で、「いま」読まない限り、「読むべきもの」は、あとからあとから溜まる一方なのですから、事態はどんどん悪化し、絶望的になるばかり、結局ゴミの山も比例してどんどん築上げてしまうという結果になるのは自明の理なわけです。

まあ、ここは「一挙に断捨離」断行とばかり、捨てにかかったのですが、しかし、「いつか」ではあっても、当時は読みたいと思って切り抜いたわけですから、ぼんやりながらもそのときの興味の部分がよみがえり、いちいち読みふけり始めてしまい、なんだか仕事がはかどりません。

そのなかのひとつ、変色した新聞のまるごと1ページ「出版広告」というのが、大事そうに保存されていました。

日付は、2009年12月20日、広告のメインタイトルは〔「幕末」を読む。「今」を読む。〕とあります。

それぞれの出版社が、おすすめの幕末関連本の表紙写真を掲載しているのですが、ざっと見ると坂本龍馬と岩崎弥太郎がメインという感じです、なるほどなるほど、この次の年に大河ドラマで「坂本龍馬」をやるという時期だったのでしょうか、本屋さんも商魂たくましくリキを入れて、関連本を広告したらしいのですが、この広告を見たとき、自分としても、これを参考にして、いつかはこういう本の何冊かは読みたいと考えたのかもしれません。

しかし、「関連本」というのは、時期的にブームで世間も盛り上がっているときに、その勢いで読むというのがスタンダードな読み方だとすると、すっかり時期をはずし、いまでは誰も龍馬のことなど口にしないという時局の中で幕末ものを読むというのは、相当しんどいことかもしれないとここまで考えたとき、チョイ待ち草、自分の性癖を考えれば、将来、読むために広告を取っておいたとは、どうしても考えにくく、単に資料として残しておきたかったのかもしれません。

とにかく「幕末人気」というのは、不滅なものがありますから。「平清盛」なんかよりは、ずっとね。

まあここは、紹介されている書籍を控えてから、新聞の方はあっさり捨てると、そうだ、この方針でいきましょう。そうしましょう、そうしましょう。

① 安藤優一郎「龍馬を継いだ男・岩崎弥太郎」(アスキー新書)三菱の創始者・岩崎弥太郎の原点は、幕末維新にあった。明治の経済人のイメージが強い岩崎弥太郎を、龍馬を支えた幕末志士の一人として捉えることで見えてくる幕末維新の表裏。NHK大河「龍馬伝」のもう一人の主役の知られざる真実。

② 河合敦「誰が龍馬をつくったか」(角川SSコミュニケーションズ)坂本龍馬といえば薩長同盟、大政奉還といった数々の政策や構想を実現させた幕末のヒーロー。しかし、実は坂本龍馬を英雄に仕立て上げた人々が存在する。それは誰か。勝海舟をはじめ坂本龍馬に多大な影響を与えた人物にスポットをあて彼の生き様を明らかにする。

③ 村上元三「人物文庫・岩崎弥太郎・上下巻」(学陽書房)チャンスをいかに掴むか、日本経済の礎を気づいた男の生涯を描いた傑作長編小説。幕末という一大変革期に坂本龍馬と出会い新時代の息吹を知り、ぶれない信念と圧倒的な行動力で、商業で国を興すことを志した男の勇姿を描く。

④ 山村竜也「史伝 坂本龍馬・増補改訂」(学研)NHK大河ドラマ「新選組」や「龍馬伝」の時代考証を担当した著者が、坂本龍馬の凝縮された33年の生涯を、豊富な資料に基づきながら辿り、熱き魂の本質に迫った一代記。坂本龍馬とその時代がよく分かる「坂本龍馬年表」「関連人物辞典」も充実。

⑤ 清水克之「世界の歴史を変えた日本人・明石元二郎の生涯」(桜の花出版)「あいつは大物なのかクズなのか」幕末の騒乱に生を受けた九州の怪童が、やがて帝国ロシアを震撼させ、世界を動かす人物となった。あの「坂の上の雲」の陰の主役といわれる第7代台湾総督・明石元二郎の生涯を描いた豪快・痛快な物語。

⑥ 木村幸比古「時代が動いた 幕末・維新」(主婦の友社)幕末から明治維新にかけての時代背景をオールカラー・図解で分かりやすく解説した幕末入門。当時の人物関係や思想の潮流に焦点を当て、時代とともに移り変わる複雑な力関係も把握しやすい。巻末には史跡巡りと雄藩の勢力マップ付き。

⑦ 雑学おどろき学会編「幕末・明治維新が10倍面白くなる人物伝」(新講社)幕末・明治維新を「面白人間の宝庫」という視点から掘り起こす驚きの人物伝。勤皇の志士や旧幕臣、維新の元勲から時代に埋もれたエリートまで、知れば知るほど面白いエピソードが満載されている。幕末ファンには見逃せない一冊。

⑧ 童門冬二「坂本龍馬に学ぶ」(新人物往来社)幕末の袋小路に第3の道を開くことで、維新史にその名を遺した坂本龍馬。その広い視野と奔放な行動力は、幕末と同じような閉塞感に満ちた21世紀のいまこそ学ぶことが多い。土佐が生んだ地球的発想の持ち主の人間味あふれる魅力とは・・・。

⑨ 永倉新八「新撰組顛末記」(新人物往来社)幹部の最期の生き残りであり、幕末屈指の剣客でもあった永倉新八その人が、死の直前に語り残した幕末動乱の日々。近藤、土方らとの交友や、池田屋斬り込み、朝敵として戦った戊辰戦争まで、歴史の当事者ならではの生々しい証言が胸に迫る。

⑩ 東京都歴史教育研究会監修「図解 幕末・維新」(成美堂出版)幕末前夜から明治政府の船出まで幕末・維新期のポイントを地図や写真、イラストを駆使して多面的に解説。豊富な図版で主要な事件、戦乱の様子など激動する時代が一目瞭然オールカラーの図解歴史ヴィジュアル最新版。

⑪ 榎本秋「徹底図解 坂本龍馬」(新星出版社)今も絶大な人気を誇る幕末の動乱期を駆け抜けた快男児・坂本龍馬。その生い立ちから最期の瞬間まで、日本に大きな足跡を残した波乱万丈の生涯を豊富なヴィジュアルで紹介。これ一冊あれば、幕末・維新の時代背景、人物関係が丸わかり。

⑫ 木村幸比古「坂本龍馬の足跡」(青春出版社)いち脱藩浪士であった坂本龍馬が、薩長同盟、大政奉還といった幕末史に残る大業を成し遂げられた鍵は、その「足」にあった。東奔西走と呼ぶに相応しい圧倒的な行動力を示す龍馬の足跡を、豊富な地図と図解でおったファン必読の一冊。

⑬ 大石学「幕末1000人」(世界文化社)坂本龍馬からペリーまで、幕末の歴史を動かした1000人超の人物データを、圧巻の情報量で収録。ドラマチックなエピソードや゜貴重な図版や写真を満載。NHK大河ドラマ「龍馬伝」で時代考証を担当している大石学が監修。大ボリューム352ページの永久保存版。

⑭ 「坂本龍馬」(双葉社)フルカラーCGを駆使し、坂本龍馬が生きた軌跡とその時代を色鮮やかに蘇らせた「龍馬に会える本」。ゆかりの地から事件現場まで徹底した現地取材を元に、圧倒的なヴィジュアルで再現している。ページをめくれば、そこはもう幕末。

⑮ 週刊ダイヤモンド別冊「歴学 幕末と維新」(ダイヤモンド社)幕末維新を切り開いたリーダーたちに学「歴史の知恵」を特集。坂本龍馬という人材の検証を入口に、現代という大変革の時代に大いにイカされるべき洞察やヒントが満載されている。太平洋戦争に焦点を当てた「日本軍 失敗の本質」も必見。

⑯ 志村有弘「坂本龍馬事典」(勉誠出版)坂本龍馬とその時代を知り尽くすための決定版事典。同士、家族、幕臣などの関連人物はもとより、事件、地名、関連事項140以上の項目で坂本龍馬のすべてを網羅する。主要文献目録や坂本龍馬語録など付録も充実。

⑰ 菊地明「英雄坂本龍馬はなぜ生まれたのか」(大和書房)一介の浪人にぎなかった坂本龍馬が、なぜ幕末の英雄になれたのか。多くの伝説と通説に彩られた生涯を追いながら、その真偽を問う、もうひとつの龍馬伝。中岡慎太郎、桂小五郎、西郷隆盛ら、幕末の重要人物の視点から見た龍馬の素顔に迫る。

⑱ 山村竜也監修「幕末英雄伝・坂本龍馬 上 青春編」(ポプラ社)2010年NHK大河ドラマ「龍馬伝」の時代考証を担当した山村竜也監修による本格コミック。上巻では、激動の時代に生まれ、悩み、もがきながら夢に向かって突き進む坂本龍馬の少年時代から青春時代までが描かれる。

⑲ 子母沢寛「新選組始末記」(中公文庫)新選組にまつわる確かな史実と豊かな巷説を現地踏査によって再構成し、隊士たちの様々な運命を鮮烈に描き出した不朽の実録。徳川家の御家人を祖父にもち、新選組研究の第一人者として知られる著者の原点となった「新選組三部作」の第一作。

⑳ 百瀬昭次「坂本龍馬・感動の人生哲学」(KKロングセラーズ)自らの値打ちを知り、自己変革を繰り返すことで、自分を大きく成長させていった坂本龍馬に学人生哲学。その奔放な行動論理や、常に未来に向かって自らのビジョンを描き続けた龍馬ならではの人生観を、激動の「いま」を生き抜く手本に。

といわけで、これですべて写し終えました。

う~ん、こうして打ち終わって読み返してみると、なにもわざわざ3年も取っておくほど価値あるものだったのか、という疑問が湧いてきました。

やっぱり、とっとと、捨ててしまっておいた方が、どうも正解だったみたいですかね、「断捨離」哲学は、やっぱり正しかったのか、と思いかけたとき、いやいや、そうじゃない、という思いが湧き上がってきました。

この記事が、たまたま不運な内容だったとしても、大切なのは、あの新聞を保存しておこうと思いついた時に、自分の頭の中で描いた「あるべきもの」の方で、たとえ、目の前にある現実が、少々失望させられたものであったとしても、それをすべて受け入れる必要もないのではないか、その新聞には不完全な「龍馬本」しか紹介されていないのなら、自分で作ればいいのではないかと思い至りました。

いますぐには、できませんが、おいおい資料を集めて項目を追加していこうと思います。

これはこれで、第1歩ということで、十分なのではないかと。
Commented by OakleyForCheap at 2013-06-15 20:36 x
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by sentence2307 | 2012-09-16 21:31 | 徒然草 | Comments(2)