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世界のあらゆる映画を偏執的に見まくる韜晦風断腸亭日乗


by sentence2307
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「21世紀映画のベスト100」の未熟

2016年に英BBC放送が「21世紀の偉大な映画100位」というのを発表したことがありました。そのとき、そのリストをそのままcopyして、それ以後、映画を見るうえでは一応の参考にはしています。

そのランキングを選ぶにあたり、なんと世界中の映画評論家177人が参加して、2000年以降の映画から「新たな古典」と呼ぶにふさわしい作品を選んだというのですから、それはもう信用してもいい権威のあるものと信じ、自分も参考にしているのですが、どうも、もうひとつ実感が伴いません。

それというのも、たとえば、ここに掲げられている11位~20位の作品を、1位~10位の作品と入れ替えたとしても(「ツリー・オブ・ライフ」と「ノーカントリー」は除外しますが)、自分としては、一向に異議はありません。

「ベスト10とか100」というのは、自分的には、単なる判断材料にすぎないので「優・良・可」の区分程度でOK、しかし「可」に区分された作品の中にも往々にして傑出した作品があることは十分に認識しているつもりです。

そんなふうに考えていたときに、2017年6月9日にニューヨーク・タイムズが21世紀に発表された映画の中から、将来古典として歴史に残り得る映画を25本選出したという記事に遭遇しました。

作品を評価するうえにおいて、アメリカとイギリスの考え方の違いが分かれば、それなりに面白いかなと考えて、先の英BBC放送選出「21世紀の偉大な映画100位」のランクのなかに、NY times選出の「歴史に残る21世紀の映画」を割り込ませてみました。

しかし、こうしてみると、時代の捉われから解放された後の作品の本質が固まってないというか、まだまだ未熟というか、そんな感想を持ちました。末尾に《付録》として、「黒澤明が選んだ百本の映画」を掲げてみました。

ある程度の時間の経過が評価を定着させるためには必要なんだなあ、とつくづく感じます。


1位 マルホランド・ドライブ(デヴィッド・リンチ、2001)
2位 花様年華(ウォン・カーウァイ、2000)
3位(NY1位) ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(ポール・トーマス・アンダーソン、2007)
4位(NY2位) 千と千尋の神隠し(宮崎駿、20001)
5位(NY8位) 6才のボクが、大人になるまで。 (リチャード・リンクレイター、2014)
6位(NY24位) エターナル・サンシャイン(ミシェル・ゴンドリー、2004)
7位 ツリー・オブ・ライフ(テレンス・マリック、2011)
8位(NY6位)ヤンヤン 夏の想い出 Yi Yi(エドワード・ヤン、2000)
9位 別離(アスガル・ファルハーディー、2009)
10位 ノーカントリー(コーエン兄弟、2007)
11位(NY11位)インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(コーエン兄弟、2013)
12位 ゾディアック(デヴィッド・フィンチャー、2007)
13位 トゥモロー・ワールド(アルフォンソ・キュアロン、2006)
14位 アクト・オブ・キリング(ジョシュア・オッペンハイマー、2012)
15位 4ヶ月、3週と2日(クリスチャン・ムンギウ、2007)
16位 ホーリー・モーターズ(レオス・カラックス、2012)
17位 パンズ・ラビリンス(ギレルモ・デル・トロ、2006)
18位 白いリボン(ミヒャエル・ハネケ、2009)
19位(NY19位) マッドマックス 怒りのデス・ロード(ジョージ・ミラー、2015)
20位 脳内ニューヨーク(チャーリー・カウフマン、2008)
21位 グランド・ブダペスト・ホテル(ウェス・アンダーソン、2014)
22位 ロスト・イン・トランスレーション(ソフィア・コッポラ、2003)
23位 隠された記憶(ミヒャエル・ハネケ、2005)
24位 ザ・マスター(ポール・トーマス・アンダーソン、2012)
25位 メメント(クリストファー・ノーラン、2000)
26位 25時(スパイク・リー、2002)
27位 ソーシャル・ネットワーク(デヴィッド・フィンチャー、2010)
28位 トーク・トゥ・ハー(ペドロ・アルモドバル、2002)
29位 ウォーリー(アンドリュー・スタントン、2008)
30位 オールド・ボーイ(パク・チャヌク、2003)
31位 マーガレット(ケネス・ローナガン、2011)
32位 善き人のためのソナタ(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク、2006)
33位 ダークナイト(クリストファー・ノーラン、2008)
34位 サウルの息子(ネメシュ・ラースロー、2015)
35位 グリーン・デスティニー(アン・リー、2000)
36位(NY12位) 禁じられた歌声 Timbuktu(アブデラマン・シサコ、2014)
37位 ブンミおじさんの森(アピチャートポン・ウィーラセータクン、2010)
38位 シティ・オブ・ゴッド(フェルナンド・メイレレス、2002)
39位 ニュー・ワールド(テレンス・マリック、2005)
40位 ブロークバック・マウンテン(アン・リー、2005)
41位(NY7位) インサイド・ヘッド Inside Out(ピーター・ドクター、2015)
42位 愛、アムール(ミヒャエル・ハネケ、2012)
43位 メランコリア(ラース・フォン・トリアー、2011)
44位 それでも夜は明ける(スティーヴ・マックイーン、2013)
45位 アデル、ブルーは熱い色(アブデラティフ・ケシシュ、2013)
46位 トスカーナの贋作(アッバス・キアロスタミ、2010)
47位 裁かれるは善人のみ(アンドレイ・ズビャギンツェフ、2014)
48位 ブルックリン(ジョン・クローリー、2015)
49位 さらば、愛の言葉よ(ジャン=リュック・ゴダール、2014)
50位 黒衣の刺客(ホウ・シャオシェン、2015)
51位 インセプション(クリストファー・ノーラン、2010)
52位 トロピカル・マラディ(アピチャートポン・ウィーラセータクン、2004)
53位 ムーラン・ルージュ(バズ・ラーマン、2001)
54位 昔々、アナトリアで(ヌリ・ビルゲ・ジェイラン、2011)
55位 イーダ(パヴェウ・パヴリコフスキ、2013)
56位 ヴェルクマイスター・ハーモニー(タル・ベーラ、2000)
57位 ゼロ・ダーク・サーティ(キャスリン・ビグロー、2012)
58位 母たちの村(センベーヌ・ウスマン、2004)
59位 ヒストリー・オブ・バイオレンス(デヴィッド・クローネンバーグ、2005)
60位 世紀の光(アピチャートポン・ウィーラセータクン、2006)
61位 アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年/イギリス・アメリカ・スイス/ジョナサン・グレイザー監督)
スカーレット・ヨハンソン扮する人食いエイリアンを淡々と描いた、静謐なるSFスリラーにして明らかな怪作。B級ホラーとしか思えない邦題に騙された映画ファンが続出した。
62位 イングロリアス・バスターズ(2009年/アメリカ/クエンティン・タランティーノ監督)
第二次世界大戦中のフランスで、映画館主とユダヤ系アメリカ人部隊がそれぞれナチスへの復讐を企てる。タランティーノの映画愛と緻密な構成・演出が炸裂する。
63位 ニーチェの馬(2011年/ハンガリー/タル・ベーラ&アニエス・フラニツキ監督)
哲学者ニーチェが、疲れ果てた馬の首をかき抱き、そのまま発狂したというエピソードからインスパイアされた父娘の物語。とことんストイックな作劇と演出を堪能されたい。
64位 グレート・ビューティー/追憶のローマ(2013年/イタリア・フランス/パオロ・ソレンティーノ監督)
かつてベストセラーを一作だけ生み出した老作家が、初恋の人の死をきっかけに再び動き始める。美しいローマの喧騒と静寂を描いて絶賛を受けた。
65位 フィッシュ・タンク(2009年/イギリス/アンドレア・アーノルド監督)
15歳の少女ミアの苦く切ない青春を描き、第63回英国アカデミー賞で英国映画賞を受賞した。初めて演技に挑戦したというミア役ケイティ・ジャーヴィスの瑞々しさに注目!
66位 春夏秋冬そして春(2003年/韓国/キム・ギドク監督)
韓国から初のランクインは鬼才キム・ギドクの監督作品。幻想的で美しい映像ながら、人間の欲望や罪を観客に突きつける作風は本作にも一貫。日本ではソフト廃盤の模様。
67位(NY10位) ハート・ロッカー(2008/アメリカ/キャスリン・ビグロー監督)
2004年のバグダッドを舞台に米軍爆弾処理班の任務を描いた、おそるべき緊迫感で一気に見せる戦争ドラマ。ジェレミー・レナーとアンソニー・マッキーが共演しており、マーベル・ファンも要チェック。
68位 ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年/アメリカ/ウェス・アンダーソン監督)
崩壊してしまった「天才一家」が、父親の余命をきっかけに再集合する。豪華アンサンブル・キャストが絶妙な演技で紡ぐ、ウェス・アンダーソン監督流のシュールなヒューマンドラマ。
69位 キャロル(2015年/アメリカ/トッド・ヘインズ監督)
86位『エデンより彼方に』のトッド・ヘインズ監督が、やはり1950年代への執念とともに、当時タブーだった同性愛を描き切った一作。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラのコンビは絶品だ。
70位 物語る私たち(2012年/カナダ/サラ・ポーリー監督)
サラ・ポーリー監督が、11歳の時に死別した母親について自身の出生の秘密を追うドキュメンタリーだが、タダでは終わらない仕掛けがある。ドキュメンタリーとはいったい?
71位 熱波(2012年/ポルトガル・ドイツ・ブラジル・フランス/ミゲル・ゴメス監督)
全編モノクロかつ凝りまくった映像が特徴の、2部構成からなる濃厚なメロドラマ。ミゲル・ゴメス監督はポルトガルで最も注目されている俊英。
72位 オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年/アメリカ/ジム・ジャームッシュ監督)
巨匠ジム・ジャームッシュ監督による、映像・音楽とユーモアにこだわりの詰まったヴァンパイア・ラブストーリー。トム・ヒドルストン主演、先日急逝したアントン・イェルチンも出演。
73位 ビフォア・サンセット(2004年/アメリカ/リチャード・リンクレイター監督)
1995年の作品『恋人までの距離』の続編。9年ぶりに再会した男女がふたたび別れるまでの約80分間をリアルタイムで描いた、「あまりに長すぎて、そして短すぎる」ラブストーリー。
74位 スプリング・ブレイカーズ(2013年/アメリカ/ハーモニー・コリン監督)
強盗計画を発端に崩壊していく女子4人の青春悲喜劇を、どうしてもアッパーになりきれないビターなトーンで描いた異色の一品。ジェームズ・フランコが怪演。
75位 インヒアレント・ヴァイス(2014年/アメリカ/ポール・トーマス・アンダーソン監督)
ときに難解で思索的、しかし滅法面白い作家トマス・ピンチョンの原作を鮮やかに映画化。70年代ポップ・カルチャーが全編を彩る痛快な探偵物語となった。
76位 ドッグヴィル(2003年/デンマーク/ラース・フォン・トリアー監督)
床に白線を引き、簡易的なセットを立てただけの空間で物語が展開するという実験的趣向で、ある集団の正気と狂気を真正面から抉り出す。「機会の土地アメリカ三部作」の1作目。
77位 潜水服は蝶の夢を見る(2007年/フランス/ ジュリアン・シュナーベル監督)
突然の脳溢血のため、左目以外を動かせなくなってしまった男性は自伝をいかに執筆したのか。主人公の左目からの視点など、息苦しくも美しい映像が見どころ。
78位 ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年/アメリカ/マーティン・スコセッシ監督)
実話ドラマかと思いきや、約3時間の長尺で振り切ったブラックコメディぶりが魅力。主演のレオナルド・ディカプリオがヤバい。『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役で大ブレイク、マーゴット・ロビーも出ている(脱いでる)。
79位 あの頃ペニー・レインと(2000年/アメリカ/キャメロン・クロウ監督)
かつて「ローリング・ストーン」誌の記者を務めていたキャメロン・クロウ監督が、自身の経験をもとに生み出した、青春音楽映画のマスターピース。サントラも必聴!
80位 父、帰る(2003年/ロシア/アンドレイ・ズビャギンツェフ監督)
家を出ていた父が12年ぶりに戻ってくるというシンプルな筋立てながら、非常にヘビーな味わいの一作。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得した。
81位 SHAME -シェイム-(2011年/イギリス/スティーブ・マックィーン監督)
マイケル・ファスベンダーが体当たりの演技で挑んだ、セックス依存症との対峙の物語。その過激な描写以上にハードなのは作品の内容そのもの。
82位 シリアスマン(2009年/アメリカ/ジョエル&イーサン・コーエン監督)
コーエン兄弟ならではの映像感覚とユーモアが魅力の、善人がひたすら不幸な目に遭う不条理コメディ。日本では映像配信のみで未ソフト化。
83位 A.I.(2001年/アメリカ/スティーブン・スピルバーグ監督)
当時人気絶頂のハーレイ・ジョエル・オスメント扮する少年型ロボットが母親を探すSF作品。原案スタンリー・キューブリックの難解さとスピルバーグのエンタメ性が同居する。
84位 her/世界でひとつの彼女(2013年/アメリカ/スパイク・ジョーンズ監督)
代筆ライターのセオドアが人工知能型OSサマンサと恋に落ちるSFラブストーリー。劇中の近未来がじわじわと現実に迫っている感がある。サマンサの声はスカーレット・ヨハンソン。
85位 預言者(2009年/フランス/ジャック・オーディアール監督)
これぞ不遇、カンヌでパルム・ドールにノミネートされながら日本では3年公開されなかった秀作。アラブ系の青年が刑務所内でのし上がっていく乾いたフィルム・ノワール。
86位 エデンより彼方に(2002年/アメリカ/トッド・ヘインズ監督)
物語もさることながら、美術や映像の質感に至るまでとことん緻密に作り込まれた「1950年代以上に1950年代」のメロドラマ。ジュリアン・ムーア主演。
87位 アメリ(2001年/フランス/ジャン・ピエール=ジュネ監督)
日本でも大人気となった、オドレイ・トトゥ主演の「やりすぎラブストーリー」。空想好きの女性アメリの恋をポップで独創的な映像感覚で描く。
88位 スポットライト 世紀のスクープ(2015年/アメリカ/トーマス・マッカーシー監督)
第88回アカデミー賞で強豪をおさえ作品賞を受賞。実在のカトリック司祭による性的虐待事件と、それを追う新聞記者たちの物語。
89位 頭のない女(2008年/アルゼンチン/ルクエシア・マルテル監督)
歯科医ベロニカは車の運転中に何かを轢き逃げしてしまう。彼女は自分が人を轢いたのではないかという疑念に取りつかれて……。日本では未ソフト化。
90位 ピアニスト(2001年/フランス/ミヒャエル・ハネケ監督)
もはや「イヤな映画を撮る」イメージでお馴染みハネケ監督が、「抑圧された性と恋愛」をイメージ通りに撮った一作。2001年のカンヌ国際映画祭で主要部門を総ナメした怪作。
91位 瞳の奥の秘密(2009年/アルゼンチン/フアン・ホセ・カンパネラ監督)
第82回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞したサスペンス。25年前の未解決事件を題材に作品を執筆する小説家が、事件の真相とともに自らの内面を暴いていく。
92位 ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年/アメリカ/アンドリュー・ドミニク監督)
アメリカ西部開拓時代のカリスマ犯罪人ジェシー・ジェームズとその手下を追う、2時間40分の超濃密な心理サスペンス。ブラッド・ピット製作・主演。
93位 レミーのおいしいレストラン(2007年/アメリカ/ブラッド・バード監督)
『Mr.インクレディブル』でピクサー初の「人間主役」を実現したバード監督が「人間×動物×料理」に挑戦。タイトルの印象とは裏腹にアクションも冴え渡るエンターテイメント。
94位 ぼくのエリ 200歳の少女(2003年/スウェーデン/トーマス・アルフレッド監督)
孤独な子どもたちによる禁断の恋と殺人を描いたヴァンパイア・ラブストーリー。日本では主題をめぐる表現で物議を醸した。鑑賞後に調べてみてほしい。
95位 ムーンライズ・キングダム(2012年/アメリカ/ウェス・アンダーソン監督)
少年少女の駆け落ちから始まる大騒動を、こだわりの画づくりとユーモアで見せる群像劇。ブルース・ウィリス、ビル・マーレイ、エドワード・ノートンらが出演。
96位 ファインディング・ニモ(2003年/アメリカ/アンドリュー・スタントン監督)
ご存知ディズニー・ピクサー作品、息子ニモを見失ってしまった父親マーリンが繰り広げる大冒険。続編『ファインディング・ドリー』の前には必ず観ておくべし!
97位 ホワイト・マテリアル(2008年/フランス/クレール・ドニ監督)
内戦の勃発するアフリカのある地域で、その土地を離れることを拒みつづける女性を描いた作品。これまた日本ではソフト化されていない……。
98位 10話(2002年/フランス・イラン/アッバス・キアロスタミ監督)
車を運転するひとりの女性と、助手席に乗り込んでくる人々の会話のみで構成された連作10話。公開当時絶賛されながら、なぜか日本ではソフト化されていない。
99位(NY18位) 落穂拾い(2000年/フランス/アニエス・ヴァルダ監督)
パリの市場で道路に落ちている物を拾う人々を見た監督が、ミレーの絵画『落穂拾い』を連想し、「現代の落穂拾い」を探して旅するドキュメンタリー。
100位 トニ・エルトマン(2016年/ドイツ/マーレン・アーデ監督)
「カンヌ国際映画祭2016」でパルム・ドール有力候補と目されながら受賞を逃した一作。日本未公開。
100位 レクイエム・フォー・ドリーム(2000年/アメリカ/ダーレン・アロノフスキー監督)
まさかの100位にランクイン、麻薬の力で人生をゴロゴロ転げ落ちる人々を描いた恐怖のドラッグ・ムービー。主演は若かりし頃のジャレッド・レト。
100位 カルロス(2010年/フランス・ドイツ/オリヴィエ・アサイヤス監督)
名匠オリヴィエ・アサイヤス監督が実在のテロリストの半生を撮りきった、5時間33分に及ぶ大長編。



【イギリス選出外作品】
NY3位 ミリオンダラー・ベイビー クリント・イーストウッド監督 2004
NY4位 罪の手ざわり ジャ・ジャンク―監督 2013
NY5位 ラザレスク氏の最期 クリスティ・プイウ監督 2006
NY9位 夏時間の庭 オリヴィエ・アサヤス監督 2009
NY13位 ジャクソン・ハイツ フレデリック・ワイズマン監督 2015
NY14位 ある子供 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟 2006
NY15位 ホワイト・マテリアル クレール・ドニ監督 2010
NY16位 ミュンヘン スティーヴン・スピルバーグ監督 2005
NY17位 百年恋歌 ホウ・シャオシェン監督 2006
NY20位 ムーンライト バリー・ジェンキンズ監督 2016
NY21位 ウェンディ&ルーシー ケリー・ライヒャルト監督 2008
NY22位 アイム・ノット・ゼア トッド・ヘインズ監督 2007
NY23位 静かな光 カルロス・レイガダス監督 2008
NY25位 40歳の童貞男 ジャド・アパトー監督 2005



《付録》
★黒澤明が選んだ百本の映画

(出典:黒澤和子編. “黒澤明が選んだ百本の映画”. 黒沢明:生誕100年総特集:永久保存版. 増補新版,東京:河出書房新社,2010,p. 262-287,(KAWADE夢ムック)(文藝別冊).)

1 散り行く花 D.W.グリフィス 1919 米
2 カリガリ博士 ローベルト・ウィーネ 1919 独
3 ドクトル・マブゼ フリッツ・ラング 1922 独
4 チャップリンの黄金狂時代 チャールズ・チャップリン 1925 米
5 アッシャー家の末裔 ジャン・エプスタイン 1928 仏
6 アンダルシアの犬 ルイス・ブニュエル 1928 仏
7 モロッコ ジョセフ・フォン・スタンバーグ 1930 米
8 会議は踊る エリック・シャレル 1931 独
9 三文オペラ G.W.パプスト 1931 独
10 未完成交響楽 ウィリ・ホルスト 1933 独=オーストリア
11 影なき男 W.S.ヴァン・ダイク 1934 米
12 隣りの八重ちゃん 島津保次郎 1934 日
13 丹下左膳餘話 百萬両の壺 山中貞雄 1935 日
14 赤西蠣太 伊丹万作 1936 日
15 大いなる幻影 ジャン・ルノワール 1937 仏
16 ステラ・ダラス キング・ヴィドア 1937 米
17 綴方教室 山本嘉次郎 1938 日
18 土 内田吐夢 1939 日
19 ニノチカ エルンスト・ルビッチ 1939 米
20 イワン雷帝 一部、二部 セルゲイ・エイゼンシュテイン 1944, 1946 ソ連
21 荒野の決闘 ジョン・フォード 1946 米
22 素晴らしき哉、人生! フランク・キャプラ 1946 米
23 三つ数えろ ハワード・ホークス 1946 米
24 自転車泥棒 ヴィットリオ・デ・シーカ 1948 伊
25 青い山脈 今井正 1949 日
26 第三の男 キャロル・リード 1949 英
27 晩春 小津安二郎 1949 日
28 オルフェ ジャン・コクトー 1949 仏
29 カルメン故郷に帰る 木下恵介 1951 日
30 欲望という名の電車 エリア・カザン 1951 米
31 嘆きのテレーズ マルセル・カルネ 1952 仏
32 西鶴一代女 溝口健二 1952 日
33 イタリア旅行 ロベルト・ロッセリーニ 1953 伊
34 ゴジラ 本田猪四郎 1954 日
35 道 フェデリコ・フェリーニ 1954 伊
36 浮雲 成瀬巳喜男 1955 日
37 大地のうた サタジット・レイ 1955 印
38 足ながおじさん ジーン・ネグレスコ 1955 米
39 誇り高き男 ロバート・D.ウエッブ 1956 米
40 幕末太陽傳 川島雄三 1958 日
41 若き獅子たち エドワード・ドミトリク 1957 米
42 いとこ同志 クロード・シャブロル 1959 仏
43 大人は判ってくれない フランソワ・トリュフォー  1959仏
44 勝手にしやがれ ジャン=リュック・ゴダール 1959 仏
45 ベン・ハー ウィリアム・ワイラー 1959 米
46 おとうと 市川崑 1960 日
47 かくも長き不在 アンリ・コルビ 1960 仏
48 素晴らしい風船旅行 アルベール・ラモリス 1960 仏
49 太陽がいっぱい ルネ・クレマン 1960 仏・伊
50 地下鉄のザジ ルイ・マル 1960 仏
51 去年マリエンバートで アラン・レネ 1960 仏
52 何がジェーンに起ったか? ロバート・アルドリッチ 1962 米
53 アラビアのロレンス デヴィッド・リーン 1962 米
54 地下室のメロディ アンリ・ヴェルヌイユ 1963 仏
55 鳥 アルフレッド・ヒッチコック 1963 米
56 赤い砂漠 ミケランジェロ・アントニオーニ 1964 伊
57 バージニア・ウルフなんかこわくない マイク・ニコルズ 1966 米
58 俺たちに明日はない アーサー・ペン 1967 米
59 夜の大捜査線 ノーマン・ジュイソン 1967 米
60 遥かなる戦場 トニー・リチャードソン 1968 英
61 真夜中のカーボーイ ジョン・シュレシンジャー 1969 米
62 M★A★S★H ロバート・アルトマン 1970 米
63 ジョニーは戦場へ行った ダルトン・トランボ 1971 米
64 フレンチ・コネクション ウィリアム・フリードキン 1971 米
65 ミツバチのささやき ヴィクトル・エリセ 1972 スペイン
66 惑星ソラリス アンドレイ・タルコフスキー 1972 ソ連
67 ジャッカルの日 フレッド・ジンネマン 1973 米
68 家族の肖像 ルキノ・ヴィスコンティ 1974 伊・仏
69 ゴッドファーザーPARTⅡ フランシス・フォード・コッポラ 1974 米
70 サンダカン八番娼館 望郷 熊井啓 1974 日
71 カッコーの巣の上で ミロス・フォアマン 1975 米
72 旅芸人の記録 テオ・アンゲロプロス 1975 ギリシャ
73 バリー・リンドン スタンリー・キューブリック 1975 米
74 大地の子守歌 増村保造 1976 日
75 アニー・ホール ウッディ・アレン 1977 米
76 機械じかけのピアノのための未完成の戯曲 ニキータ・ミハルコフ 1977 ソ連
77 父/パードレ・パドローネ パオロ&ヴィットリオ・タビアーニ 1977 伊
78 グロリア ジョン・カサヴェテス 1980 米
79 遥かなる山の叫び声 山田洋次 1980 日
80 トラヴィアータ : 1985・椿姫 フランコ・ゼフィレッリ 1982 伊
81 ファニーとアレクサンデル イングマール・ベルイマン 1982 スウェーデン・西独
82 フィッツカラルド ヴェルナー・ヘルツォーク 1982 西独
83 キング・オブ・コメディ マーチン・スコセッシ 1983 米
84 戦場のメリークリスマス 大島渚 1983 日・英
85 キリング・フィールド ローランド・ジョフィー 1984 英・米
86 ストレンジャー・ザン・パラダイス ジム・ジャームッシュ 1984 米・西独
87 冬冬の夏休み ホウ・シャオシェン 1984 台湾
88 パリ、テキサス ヴィム・ヴェンダース 1984 仏・西独
89 刑事ジョン・ブック/目撃者 ピーター・ウィアー 1985 米
90 バウンティフルへの旅 ピーター・マスターソン 1985 米
91 パパは、出張中! エミール・クストリッツア 1985 ユーゴスラビア
92 ザ・デッド「ダブリン市民」より ジョン・ヒューストン 1987 米
93 友だちのうちはどこ? アッバス・キアロスタミ 1987 イラン
94 バグダッド・カフェ パーシー・アドロン 1987 西独
95 八月の鯨 リンゼイ・アンダーソン 1987 米
96 旅立ちの時 シドニー・ルメット 1988 米
97 となりのトトロ 宮崎駿 1988 日
98 あ・うん 降旗康男 1989 日
99 美しき諍い女 ジャック・リヴェット 1991 仏
100 HANA-BI 北野武 1997 日




by sentence2307 | 2018-07-06 18:26 | ベスト100 | Comments(0)