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世界のあらゆる映画を偏執的に見まくる韜晦風断腸亭日乗


by sentence2307
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木下恵介特集 NHK・BS2

木曜日の朝は、朝刊と一緒に届けられる1週間分の番組表をひとあたり眺めるのを、なんとなく楽しみにしています。

まあ、眺めるとはいっても放送予定の「映画」をチェックするだけなのですが。今日のそれを見ていたら、11月末から12月初旬にかけてしばらくの間、NHK・BS2で木下恵介作品を連続放映するみたいじゃないですか。

楽しみですねえ。

まず皮切りは、木下惠介監督86年の人生で残した映画49本を短くまとめた「名匠・木下惠介の軌跡」というのを11月25日(金)後7:30~7:45と、11月27日(日)後7:45~8:00で放送されるそうです。

ちっとも知りませんでした。

心覚えのために、まずはネットで放送予定をざっと抜き出しておくことにしました。

忘れては大変です。

でも、こうしておいても、いつも3分の1くらいは見逃してしまうのですが。

<懐かし映画劇場>
花咲く港(43松竹大船)          ★11月28日(月) 後1:00~2:23
テンポある軽妙な演出で木下恵介の類い稀な才能を既にして縦横に示し得た衝撃のデビュー作。
昔、ある男が九州の港町に造船所を造ろうとし、その人柄から人々の尊敬を集めたが、不況のあおりで実現かなわず、男は南方に旅立ったまま歳月が過ぎる。それから15年、彼の遺児を装った2人のペテン師が島に現れ、島民に造船所建設をもちかけ、ひともうけをたくらむが… 。人を疑うことを知らない善良な島の人々のなかで、ペテン師たちが巻き起こす騒動をユーモラスに描いた佳作。
〔監督〕木下惠介〔原作〕菊田一夫〔脚本〕津路嘉郎〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕安倍盛
〔出演〕小沢栄太郎、上原謙、笠智衆、東野英治郎、東山千栄子、村瀬幸子 ほか
〔白黒〕

陸軍(44松竹)               ★ 11月29日(火) 後1:00~2:28
第二次大戦末期、新聞に連載された火野葦平の同名小説の映画化。西南戦争から日清、日露、大東亜戦争にいたる富国強兵政策の時代、忠君愛国に身をていした一家族の3代にわたる年代記。戦意高揚映画として製作されながら、出征する息子の部隊をいつまでも追っていく母親の姿に感動的なヒューマニズムを描き出し、木下作品の系譜を語るうえで重要な作品となったが、そのため当時軍部からにらまれる結果となった。
〔監督〕木下惠介〔原作〕火野葦平〔脚本〕池田忠雄〔撮影〕武富善男
〔出演〕田中絹代、笠智衆、杉村春子、上原謙、東野英治郎、三津田健  ほか
〔白黒〕

大曽根家の朝(あした)(46松竹)    ★11月30日(水) 後1:00~2:22
劇作家・久坂栄二郎の脚本により、演劇的演出を試みた木下惠介監督の戦後第1作。未亡人の母親と子供たちが平和に暮らしていた大曽根家に、戦争の悲劇がふりかかる。思想犯で検挙される長男、次々に出征する次男と三男、家出する長女、わが物顔で家に乗り込み一家の上に君臨する軍人の叔父。杉村春子演じる母親が、息子を失った悲しみと怒りを胸に、横暴な軍人の叔父に戦争責任を糾弾するラストシーンが印象的な反戦映画の力作。
〔製作〕細谷辰雄〔監督〕木下惠介〔脚本〕久坂栄二郎〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕浅井挙曄
〔出演〕杉村春子、三浦光子、小沢栄太郎、徳大寺伸、大坂志郎 ほか
〔白黒〕

わが恋せし乙女(46松竹)         ★12月1日(木) 後1:00~2:16
血のつながりのない妹への報われない愛情を胸に秘め、妹の幸せを願って身を引く兄の切ない恋を描く。美しい牧場で、とある夜明けに発見された赤ん坊。その子は亡き母の遺言から「美子」という名であることがわかり、牧場主草三郎の妻おきぬは、美子を実の息子甚吾とわけへだてなく大切に育てた。その名の通り美しく成長した美子に恋心を抱く甚吾は、美子に告白しようとするが・・・。音楽担当の木下忠司は木下監督の実弟。
〔企画〕細谷辰雄〔監督・脚本〕木下惠介〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕木下忠司
〔出演〕原保美、井川邦子、東山千栄子、増田順二  ほか
〔白黒〕

<衛星映画劇場>
喜びも悲しみも幾歳月(57松竹)     ★11月28日(月) 後7:45~10:26
木下惠介監督が時代背景と各地の風俗を織り込みながら、灯台守夫婦の半生を描いた感動作。上海事変がぼっ発した昭和7年、新婚夫婦(佐田啓二・高峰秀子)は神奈川県観音埼灯台に赴任する。そして北海道石狩にある灯台に勤め、長男と長女に恵まれる。その後も、長崎県の孤島から佐渡島、静岡県の御前埼灯台など、各地の海を守る夫婦の姿と、子供たちの成長、家族が味わう悲しみと喜びを映し出す。同名の主題歌が大ヒットした。
〔監督・原作・脚本〕木下惠介〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕木下忠司
〔出演〕高峰秀子、佐田啓二、中村嘉葎雄、桂木洋子 ほか
〔カラー〕

少年期(51松竹)               ★11月29日(火) 後8:00~9:52
心理学者・波多野勤子と息子との交流書簡をまとめた、同名ベストセラーを木下惠介監督が映画化。苦難の時代に生きる少年の心の成長を、母子の愛情を通して描いた感動作。戦時中、敬慕する先生の戦死に大きな衝撃をうける少年・一郎。その後、信州の学校に転校し軍国主義教育に直面した彼は、反戦主義者のらく印を押された学者の父の生き方に反感を抱くが、やがて父を理解する日が訪れる。自由主義の父を笠智衆が演じている。
〔製作〕小倉武志〔監督・脚本〕木下惠介〔原作〕波多野勤子〔脚本〕田中澄江〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕木下忠司
〔出演〕田村秋子、石浜朗、笠智衆、三國連太郎、小林トシ子  ほか
〔白黒〕

野菊の如き君なりき(55松竹)      ★11月30日(水) 後8:00~9:33
伊藤左千夫の小説「野菊の墓」を、「二十四の瞳」、「楢山節考」などで知られる名匠・木下惠介が映画化。何十年ぶりに故郷である信州の美しい川を訪れた老人が、遠く過ぎ去った切なく、美しい恋の思い出を語る。封建的な昔の思想によって引き裂かれた若い男女の恋、そして訪れる悲しい別れを描いた純愛映画の傑作。後に、「野菊の墓」として山口百恵や松田聖子主演でドラマや映画となった。
〔製作〕久保光三
〔監督・脚本〕木下惠介〔原作〕伊藤佐千夫〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕木下忠司
〔出演〕有田紀子、田中晋二、笠智衆、杉村春子 ほか
〔白黒〕

永遠の人(61松竹)             ★12月1日(木) 後8:00~9:48
日本映画を代表する映画監督、木下惠介が雄大な阿蘇山を舞台に描く叙事詩。高峰秀子演じるさだ子には隆という恋人がいたが、大地主の息子・平兵衛の暴力によって体を奪われ、結婚することになる。子供を3人もうけながらも、さだ子は隆を忘れられずに夫を憎み続けるのだが・・・。仲代達矢が夫役を演じ、さだ子の息子役で田村正和が出演している。
〔製作〕月森仙之助〔製作・監督・脚本〕木下惠介〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕木下忠司
〔出演〕高峰秀子、仲代達矢、佐田啓二、乙羽信子、加藤嘉  ほか
〔白黒〕

二十四の瞳(54松竹)           ★12月2日(金) 後7:30~10:07
瀬戸内海の島にある分校を舞台に、新任の女性教師と生徒たちとの交流を描いた名匠木下惠介の代表作で日本映画史に残る名作。女学校を出たばかりの久子は、分教場で新入生12人と出会った。ハイカラな先生と生徒は唱歌を歌ったり、野原を駆け回ったりと美しい日々を過ごす。やがて戦争が始まり、それぞれに辛い現実と悲しみが訪れるのだった・・・。主人公の教師役を高峰秀子が好演し、生徒役は地元の子供達が出演している。
〔製作〕桑田良太郎〔監督・脚本〕木下惠介〔原作〕壷井栄〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕木下忠司
〔出演〕高峰秀子、笠智衆、夏川静江、天本英世、明石潮  ほか
〔白黒〕

お嬢さん乾杯(49松竹)          ★12月5日(月) 後1:00~2:30
新藤兼人が脚本を担当し、佐野周二と原節子という豪華キャストで送る純愛喜劇。自動車修理業で成功し、若くして財を成した圭三のもとに、没落華族の令嬢との縁談が舞い込んだ。熱心にすすめられて見合いをしてみると、彼女は高慢な所のない、賢く美しい女性だった。そんな彼女と結婚が決まり、交際がスタートするが・・・。あまりにも違う価値観をもったちぐはぐな二人を明るくコミカルに描き、さわやかな感動を誘う一編。
〔製作〕小出孝〔監督〕木下惠介〔脚本〕新藤兼人〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕木下忠司
〔出演〕佐野周二、原節子、佐田啓二、坂本武、村瀬幸子 ほか
〔白黒〕

破れ太鼓(49松竹)             ★12月6日(火) 後1:00~2:30
頑固親父とその家族が繰り広げる家庭騒動を描いた人情喜劇。時代劇スター阪東妻三郎の強烈な個性を、木下惠介監督が現代劇で見事にいかした秀作。戦後の混乱の中で財をなした土建業の津田軍平は、無教養でわがままな暴君。四人の息子と二人の娘が母を中心に仲良く過ごす団らんも、軍平の前ではさんざんなことに。そんな日々のなか、長男と長女が軍平と衝突して家出したことをきっかけに、家族全員が軍平に反旗をひるがえす。
〔製作〕小倉浩一郎〔監督・脚本〕木下惠介〔脚本〕小林正樹〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕木下忠司
〔出演〕阪東妻三郎、村瀬幸子、森雅之、木下忠司、大泉滉、小林トシ子 ほか
〔白黒〕

カルメン故郷に帰る(51松竹)       ★12月7日(水) 後1:00~2:30
日本初の全編カラー作品という歴史的一編。東京に出てストリッパーとなった娘おきんが、リリー・カルメンと名乗り、同業の女友達とともにふるさとに錦を飾りに帰ってきた。派手な衣装とふるまいで村中を驚かせたふたりは、やがて村でストリップの公演を行い、大成功をおさめ東京へ戻る。二人の公演は、思わぬ人助けにもなり・・・。底抜けに明るいおきん役の高峰秀子が名コメディエンヌぶりを見せる。
〔製作〕月森仙之助〔監督・脚本〕木下惠介〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕木下忠司
〔出演〕高峰秀子、小林トシ子、佐野周二、笠智衆 ほか
〔カラー〕

カルメン純情す(52松竹)         ★12月8日(木) 後1:00~2:30
「カルメン故郷に帰る」で初めて高峰秀子と組んだ木下監督が、カルメンの東京での後日談をつづった姉妹編。前作で一緒に故郷に帰った朱実が、赤ん坊を抱いてカルメンのもとに飛び込んできた。男に捨てられ、到底育てるめどがたたないため、ふたりは泣く泣くとある家の前に赤ん坊を置き去りに。その家の主はパリ帰りの芸術家で、カルメンはほのかな恋心を抱くが・・・。カルメンの泣き笑い人生の中に悲しい女の性を描き出す。
〔製作〕小倉武志〔監督・脚本〕木下惠介〔撮影〕楠田浩之〔音楽〕黛敏郎、木下忠司
〔出演〕高峰秀子、若原雅夫、淡島千景、小林トシ子、北原三枝 ほか
〔白黒〕
Commented by wow gold at 2014-10-14 08:40 x
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by sentence2307 | 2005-11-24 20:49 | 木下恵介 | Comments(1)