ブロークバック・マウンテン
2006年 01月 10日
Entertainment Weekly、Rolling Stone、The Hollywood Reporter、Premiere、The New York Times、Los Angeles Times誌など有力誌がそろって絶賛しています、原作はあの「シッピング・ニュース」を書いたピュリッツァー賞作家E・アニー・ブルー、彼の短編をラリー・マクマートリーとダイアナ・オサナが完璧に脚色し、アン・リーがエモーショナルな悲劇と感動のラブストーリーに昇華させたと、各紙が満点を与えるほどの惜しみない大賛辞で、今年はこの作品に並ぶだけの有力な対抗馬は見当たらないということです。
しかし、連戦連勝と凄い評価を独り占めしてきたこの作品ですが、順風満帆に見えるその影で、ハンディーがまったくないというわけではありません。
ひとつは、アカデミー賞に不向きな同性愛という題材を扱っている点、もうひとつは台湾の巨星アン・リーとはいえ、やはり「アジア人」という未知数の点があげられています。
それでなくとも保守的な傾向を年々強めているお堅いアカデミーだけに不安をもらす関係者もいて、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞のこの実績ある名作をアカデミーがどう判断するか興味深いところです。
しかし、逆にこれらの懸念を覆してノミネーションから受賞に漕ぎ着けるとすれば、ハリウッドの固定観念をひっくり返すほどの革命的な歴史的快挙になるだろうと言われています。
あるいは、ここで、もしコケたら、またまたガス・ヴァン・サントが撮っていたらどうなったかなんて話も蒸し返されるかもしれませんね。
しかし、アン・リー作品は、外国語映画賞や監督賞部門で多彩な実績を誇るだけにアカデミーの受けも良く、またタブーを扱った作品とはいえ、あからさまな拒絶を受けるようなことはないだろうというのが大方の見方のようです。
後続の話題作との差がどれほどあるかは、いままでの受賞歴とノミネーションを見れば、これはもう受賞までも確実視するしかないみたいですよね。
★ ヴェネチア国際映画祭金獅子賞 受賞
★ ニューヨーク映画批評家協会賞 受賞
★ ロサンゼルス映画批評家協会賞 受賞
★ ボストン映画批評家協会賞 受賞
★ サウスイースタン映画批評家協会賞 受賞
★ ダラス-フォートワース映画批評家協会賞 受賞
★ サンフランシスコ映画批評家協会賞 受賞
★ ラスベガス映画批評家協会賞 受賞
★ ナショナル・ボード・オブ・レビュー Top10
★ ゴールデン・グローブ賞 候補
★ ブロードキャスト映画批評家協会賞 候補
★ インディペンデント・スピリット賞 候補
★ AFI Top10
★ ゴールデン・サテライト賞 候補
★ ワシントン映画批評家協会賞 候補
★ ニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞 候補
★ フェニックス映画批評家協会賞 Top10
★ ロンドン映画批評家協会賞 候補
★ ヨーロッパ映画賞 候補
★ ゴッサム・アワード 候補