衣装デザイナー組合賞と視覚効果監督組合賞
2006年 01月 14日
衣装デザイナー組合賞は、映画を3つのジャンルに分けて、それぞれ5作品がノミネートされます。
手元の資料をざっと見ただけでも、アカデミー賞において、デザイナーの創造性と力量が発揮しやすく、またそれだけに評価される傾向にある有利な分野といえば、なんといっても歴史劇とか、レトロな工夫がたのしい1920年代のオールドファッションというところでしょうか。
そういえば昨年も1920年代のハリウッド・ファッションを再現した「アビエイター」が受賞しましたよね。
しかし、今年に限っていえば、目を引くような華やかな作品も、他を圧するような奇抜なものも欠けているようなので、どうも従来のその鉄則は通用しそうにありません。
つまり、コンテンポラリー(現代劇)部門や、ファンタジー部門なども大いに勝機があり、きわめて混戦が予想されるということです。
そうなると、ファンタジー部門で創造性が評判になっているあの「チャーリーとチョコレート工場」や「ナルニア国物語」などにも勝機があるということですね。
★衣装デザイン賞 (ピリオド=史劇)
Kasia Walicka-Maimone (カポーティ)
ルイーズ・フログリー (グッドナイト&グッドラック)
コリーン・アトウッド (SAYURI)
アリー・ゲラルド・ロジャース (レント)
アリアンヌ・フィリップス (ウォーク・ザ・ライン/君につづく道)
★衣装デザイン賞 (コンテンポラリー=現代劇)
ポール・シモンズ (Hustle & Flow)
マイケル・カプラン (Mr. & Mrs. スミス)
ナンシー・スタイナー (Shopgirl)
ルイーズ・フログリー (シリアナ)
ダニー・グリッカー (Transamerica)
★衣装デザイン賞 (ファンタジー)
リンディ・ヘミング (バットマン ビギンズ)
ガブリエラ・ペスクッチ (チャーリーとチョコレート工場)
アイシス・マッセンデン (ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女)
ニナ・プロクター (シン・シティ)
トリシャ・ビガー (スター・ウォーズ/シスの復讐)
【視覚効果監督組合賞ノミネート】
ここでは、下記の部門で優れた視覚効果に成功しに作品の名前が挙がっていますが、アカデミー賞ノミネーションの資格を有する作品はすでに発表されている次の7作品、つまり、「バットマン ビギンズ」、「チャーリーとチョコレート工場」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」、「キング・コング」、「スター・ウォーズ/シスの復讐」、「宇宙戦争」ということになっていて、この7作品以外の作品が、ここで受賞したとしても、アカデミー賞で戦う資格はすでにないことを前提のうえで見ていく必要がありますが、さらに、この「視覚効果賞」にノミネートされなかった有資格の3作品もここにきて脱落と見るべきなのか、迷っています。
そうなるとホント大変ですよね。
ここの選に漏れた「バットマン ビギンズ」、「チャーリーとチョコレート工場」、「宇宙戦争」がOUTなんてちょっと信じられません。
まあこの話は、最初からなかったことにしといてください。
★視覚効果賞
ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
キング・コング
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
★単独視覚効果賞
チャーリーとチョコレート工場
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
宇宙戦争
★サポート視覚効果賞
ジャーヘッド
キングダム・オブ・ヘブン
SAYURI
★アニメーションキャラクター演技賞(実写)
ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
キング・コング
★アニメーションキャラクター演技賞(アニメ)
マダガスカル
ロボッツ
ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!
★背景賞
バットマン ビギンズ
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
キング・コング
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
★モデル&ミニチュア賞
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
宇宙戦争
★合成賞
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
キング・コング
宇宙戦争