金井勝「微笑う銀河系」3部作
2004年 11月 14日
昭和51年5月11日の発行と記されています。
全然記憶にありません。
しかし、当時、ブクロの文芸座、文芸地下には、よく通っていたのは確かに「そう」なので、きっとこのラインナップも見たのだろうと思います。
しばし、パンフレットを読み耽ってしまいました。
そして、この番組が、すごいのです。
文芸座の方は、中国女(67ゴダール)、ウィークエンド(67ゴダール)、ボルサリーノ(70ジャック・ドレー)、ラ・スクムーン(72ジョゼ・ジョバンニ)、禁じられた遊び(52ルネ・クレマン)、二十四時間の情事(59アラン・レネ)、アメリカの夜(73トリュフォー)、ラムの大通り(71ロベール・アンリコ)、ガラスの墓標(69ピエール・コラルニック)、狼どもの報酬(72ジョルジュ・ロートネル)、シェルブールの雨傘(64ジャック・ドミー)、男と女(66クロード・ルルーシュ)、
文芸地下の方は、無人列島(69金井勝)、GOOD-BYE(71金井勝)、王国(73金井勝)、初国知所之天皇(73原将人)、裏切りの季節(66大和屋竺)、略称・連続射殺魔(69足立正生)、バイバイラブ(74藤沢勇夫)、暗くなるまで待てない!(75大森一樹)、一寸法師(55内川清一郎)、地獄(60中川信夫)、不知火海(75土本典昭)、どっこい!人間節(75小川紳介)、です。
すごいでしょう。
この劇場もすごかったし、時代もすごかったんだなあと、つくづく思います。
こんなすごい映画群を2本ずつ3日ごとに、この古典の宝庫のような映画群を乱費するように日常的に見ていた訳ですから、実に贅沢な、実にもったいない企画だったんだなあと感じ入りました。
この作品群の中ではっきりと記憶の残っているのは、金井勝の「無人列島」です。
産道を男が、もがきながら通過していく衝撃的なシーンが、はっきりとした記憶として残っています。
若松孝二の「胎児が密猟するとき」もきっと同時期に見ているんでしょうね。