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世界のあらゆる映画を偏執的に見まくる韜晦風断腸亭日乗


by sentence2307
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カテゴリ:吉本隆明( 1 )

ある詩集との邂逅

探し物をしていたら、処分するためにひと括りして、そのまま仕舞い忘れていた束の中から一冊の詩の本がでてきました。

もうすっかり忘れてしまっていた、かつて愛読していた詩集です。

奥付の発行日は、1968.4.1.

そのなかから好きだった一篇。


ぼくの孤独はほとんど極限に耐えられる。
ぼくの肉体はほとんど過酷に耐えられる。
ぼくがたおれたらひとつの直接性がたおれる。
もたれあうことをきらった反抗がたおれる。
ぼくがたおれたら同胞はぼくの屍体を
湿った忍従の穴へ埋めるにきまっている
ぼくがたおれたら収奪者は勢いをもりかえす

だから ちいさなやさしい群れよ
みんなひとつひとつの貌よ
さようなら


詩人の名前ですか?

よしましょう。

ただ、自分が倒れたら、この世界へのひとつの直接性が失われるという矜持だけを生きる支えにして闘ってきた男、とでも言っておきましょうか?
by sentence2307 | 2006-10-12 00:37 | 吉本隆明 | Comments(1)